「
CBC賞・G3」(30日、中京)
前年の覇者
アレスバローズが、連覇を狙って登場だ。昨年はここを勝ち、続く
北九州記念も制して、サ
マースプリント王者に輝いた。夏の暑い時季に調子を上げるタイプで、中間の動きは文句なし。しっかりと状態を上げてきた“夏王”から、今年も目が離せない。
コースレコードに0秒3差と迫る1分7秒0(レースレコード)で駆け抜け、輝きを放った夏から1年。前年覇者
アレスバローズが桶狭間に帰ってくる。
前半600メートル通過が32秒7という激流を味方に、豪快に差し切った昨年。続く
北九州記念も射止めて、サ
マースプリントシリーズの王者となった。この舞台は、チャンプへの起点だったと言っていい。今年もスタンスは同じ。“ここから”の気持ちは強い。
「この時季がいいのでしょうね。坂路で(ラスト1F)11秒台を連発しているように、いい時の動きをしてくれています」と角田師。気迫のこもった登坂を重ね、20日には4F51秒9-11秒9を計時。態勢は整ってきた。
前走の
高松宮記念は、3角手前で他馬にぶつけられ、大きな誤算が生じた。「怒ってしまい3〜4角で掛かり通しに。状態は良かったのですが…」と指揮官が振り返るように、リズムを崩したことが全て。力を出し切った上での敗戦ではない。
3カ月のリフレッシュ期間を設けて、再び中京の6F戦に投入。「レコード決着ぐらいの馬場がいいタイプ」と良馬場での決戦を願う。夏王が本領発揮へ-。磨き抜かれた末脚で勝負に出る。
提供:デイリースポーツ