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レッドアンシェル スプリント界の新星へ/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2019年06月26日(水) 18時00分
 スタートのうまいジョッキーは誰? この質問に対する最も多い回答は「武豊」だろう。最近では「ルメール」と答える人も同じぐらいいるかもしれない。

「ユタカはどんな馬でもきっちり出してくる。あれは血統だな。お父さんの武邦(彦)さんもゲートを出すのが上手だったもん。俺自身は下手だったんだけど、俺が出遅れた馬をことごとく普通に出してしまうんだから参ったよ(笑)」 

 こんなことを言うのは松永昌調教師だ。そんなトレーナーが「(森)一馬もゲートはなかなかうまいぞ」と言うのは所属騎手に対する親心? いや、確かに森一もスタートはなかなか上手だ。

 一方で「福永はゲートがうまい」という話はよく聞く。実際、テンに遅れることが多かった時期のシュヴァルグランも、福永が乗ったらなぜかスタートが決まっていた。

 中京開幕週のCBC賞に出走するレッドアンシェルも、福永が乗るとバチッとゲートが決まるから不思議だ。他馬よりワンテンポ遅くゲートを切ることが少なくない馬が、前走の彦根Sなどはフライング気味のトップスタートを切っている。

「何かやり方があるんでしょうね。とにかく福永さんが乗るとスタートが決まるんですよ。1200メートルですし、ゲートをスッと出ると出ないとでは大きく変わってくる。福永さんが今回も続けて乗ってくれるのは大きいですよ」とはレッドアンシェルを担当する久保智助手だ。

 前走時の状態が良過ぎただけに、今回は若干物足りなさも残るようだが、それでも「1週ごとに良化はしている」とのこと。初の6ハロン戦で2着に0秒4差をつけた前走の完璧Vを見れば、短距離馬としての適性の高さは明らか。

 加えてスタート上手の福永が連続騎乗なら…絶好調ではなくとも、きっちり結果を出してくれると信じ、スプリント界の新星誕生を期待したいものだ。相手に前述したスタート上手な森一騎乗のラインスピリットが絡んでくるようならいい配当になりそう。

(栗東の坂路野郎・高岡功)

東京スポーツ

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