6月23日、北海道日高町の養老牧場・
ヴェルサイユリゾートファーム(本体は
ヴェルサイユファーム)に、繁殖を引退した
ブロードアピール(牝25)が到着した。
ブロードアピールといえば、2000年の
根岸S(GIII)で14頭をごぼう抜きした衝撃的な鬼脚で有名だ。芝でも
シルクロードS(GIII)など6勝を挙げているが、ダートでは前出の
根岸S、
プロキオンS(GIII)など重賞5勝を含む12戦7勝。牡馬を蹴散らし、無類の強さを見せた。2002年3月23日の
ドバイゴールデンシャヒーン(GI)5着を最後に通算成績36戦13勝の成績を残して、早来町(現・安平町)のノーザンファームで繁殖入りした。
ノーザンファーム時代は中央で4勝の
アドマイヤシャイ(牝)、3勝の
カイゼリン、現役で現在3勝の
ブロードアリュール(セン5)など2014年までの間に11頭を、その後坂東牧場に移動してからは3頭を出産している。さらに若林牧場へと移ったが、繁殖としては高齢でもあるため、このたび引退が決まって
ヴェルサイユリゾートファームで余生を送ることとなった。
「最初はよそよそしい感じで、飼い葉もあまり食べなかったのですが、今は食べるようになっています」
と
ヴェルサイユリゾートファーム代表の岩崎崇文さん。
ローズキングダムらの種牡馬経験がある馬は1頭ずつの放牧地が与えられているが、13頭の牝馬たちは7
ヘクタールほどの広大な放牧地で過ごしている。
「初めは猫をかぶっているのかなと思っていましたが、そろそろ普通の馬になってきた感じです(笑)。以前からサク癖があったのでしょうね。最初はしていなかったのに、数日してサク癖をし出しました。放牧地に放したらわりとすぐに他の馬たちと混じり合っていましたけど、1頭でもどこかに行っちゃうので、特に友達が欲しいという感じではないのかもしれないですね」(岩崎さん)
どうやら
ブロードアピールは、マイペースでもあるようだ。
「ツイッターでも、
ブロードアピールに会いに行きたいというようなコメントがあったりして、ファンの方からの反応もありますね。皆さん、いつでも会いに来てください」(岩崎さん)
事前に連絡すれば、見学も受け付けている。この夏、
ブロードアピールに会いに、北の大地を訪れてみてはいかがだろう。
※
ヴェルサイユリゾートファーム
電話 01456-2-5733(前日までに連絡してください。
ヴェルサイユファームのTwitter、Facebookからも受け付けています)
見学時間 9時〜16時
(休憩時間 11時〜14時)
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