7日に福島競馬場で行われる
七夕賞(3歳上・GIII・芝2000m)についてローテーション別に検証していく。なお2010年には3着同着が発生している。
過去10年で、
鳴尾記念組が2勝(14年
メイショウナルト、15年
グランデッツァ)しているのを除き、毎年優勝馬の前走レースは変わり続けている。3着内の馬までに範囲を広げれば、1000万下特別から
ドバイシーマクラシックまで、好走例のローテーションパターンは非常に多岐に渡っている。
今年の登録馬から、唯一複数勝利を挙げている
鳴尾記念組は
タニノフランケルと
ブラックスピネル。2頭ともに上位人気の一角を占めると思われる。その他の人気馬も、
ロシュフォールは
新潟大賞典、
ミッキースワローは
エプソムCと、人気上位勢はいずれも数少ない複数の好走例があるレースからのローテーションで、そこに差は見出しにくい。
レース名を見て差をつけられないのであれば、前走の他の要素に着目するのもよいかもしれない。
前走からみて
七夕賞が「同距離」あるいは「距離延長」であれば複勝の回収率は100%を超える。前者は2015年3着
マデイラ(40.0倍)、後者は昨年の2頭(1着
メドウラーク=12.9倍、3着
パワーポケット=26.6倍)が底上げをしている面はあるが、複勝率の面で見ても「距離短縮」の組を上回っている。特に「前走1600m戦」の馬は[2-1-3-8]で出色。前述の昨年の2頭も1600m戦からの臨戦だった。今年の登録馬で該当するのは
マルターズアポジーと
ゴールドサーベラスになる。
また、サマー2000シリーズの開幕戦ということもあるのか、13週以上の休養明けの馬は[2-2-2-23]とかなり良い。休み明けを割り引くようなレースでもないようだ。