21日に函館競馬場で行われる
函館2歳S(2歳・GIII・芝1200m)について血統・種牡馬別に検証していく。なお、札幌競馬場で開催された2009年は除く。
過去10回で最多となる3回の馬券絡みが
ダイワメジャー。2回で
キンシャサノキセキと
スウェプトオーヴァーボードが続く。例年、新種牡馬の産駒が集うことも少なくなく、一概に種牡馬成績だけで判断することは難しいかもしれない。
キンシャサノキセキ産駒は6頭が出走して「1-1-0-4」、17年
カシアス(1人気1着)、16年
モンドキャンノ(1人気2着)と人気に推された2頭は好走を果たしている。今年、上位人気が予想される
レッドヴェイパーは近親に
シンコウラブリイなどがいる牝系で、ほかにも
コディーノ、
サンタフェトレイル、
キングストレイルと
JRAの2歳重賞に出走した近親の成績は「2-3-1-0」と底を見せていない魅力がある。
ダイワメジャー産駒は9頭が出走して「0-1-2-6」、定期的に産駒を送り出しているものの未だ勝ち星には恵まれていない。今年は、新馬戦で
レッドヴェイパーとハナ差の接戦を演じていた
ケープコッドが抽選除外となった。また、今年は
ダイワメジャーの孫世代となる
カレンブラックヒル産駒も出走を予定しており、門別で圧勝続きの
アザワクは2代
母コスモグローリが
JRAで4勝(芝1200mで2勝)を挙げている。
ここからは上位人気と目される馬に触れておく。
タートルボウル産駒の
タイセイビジョンは、近親に97年
函館記念を制した
アロハドリームがいる血統で、
母ソムニアも札幌競馬場で行われた09年
函館2歳Sで3着に好走している実績がある。
エピファネイア産駒の
スマートカーリーは、近親に芝・ダート問わず重賞戦線で長く活躍した
プリサイスマシーンがいる血統で、
函館2歳Sでは好相性となる
フォーティナイナーの血を母の父に持つことも強調できそうだ。
キズナ産駒の
ビアンフェは抽選突破。半姉
ブランボヌールは15年
函館2歳Sの勝ち馬なので姉弟制覇がかかる。母の
父サクラバクシンオーも「1-2-1-6」複勝率40.0%・複勝回収率146%とレース適性が高い。