21日に函館競馬場で行われる
函館2歳S(2歳・GIII・芝1200m)の舞台となる函館芝1200m。このコースについて解説していく。
函館競馬場は1周距離1627m、ゴール前直線が262mというコース。1周距離はローカルの標準ともいえるサイズだが、ゴール板の位置の関係で、ゴール前直線262mは
JRA10場の芝コースの中で最も短くなっている。ローカル場=平坦という先入観を持ってしまいがちだが、高低差3.5mと実は起伏に富んでいる。
芝1200mは向正面ポケットからのスタート。初角となる3コーナーまでは約500mと長い。スタート直後から4コーナー入口までで3.5m上り続ける形になる。そこからほぼ平坦の区間を経て、4コーナー中間地点から残り100m地点までで1mほど下る。ラスト100mはほぼ平坦。
スタートから上りが続くタフなコースだが、最後の直線が下りになるというレイアウトのため、前に行った馬の踏ん張りが利く点が特徴だ。
函館2歳Sは2回函館の6日目。12日間行われる2019年函館開催の掉尾を飾る重賞だ。Aコースで8日間行われた後、Bコースに替わって4日目になる。先週からBコースに替わったが、時計面に大きな変化は見られておらず、標準的な函館の馬場と考えて良さそう。かつては洋芝の最終週ということで、極端に時計が掛かり、道営馬の台頭や人気薄の差し込みも多く見られたが、近年は人気馬の活躍が顕著になっている。よほど雨に祟られることがない限り、スピード重視のノーマルな予想で良いだろう。