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函館2歳S(日曜=21日、函館芝1200メートル)得ダネ情報】
JRA最初の2歳重賞となるGIII
函館2歳Sは何かとデータ不足。その影響か、近5年で2桁人気馬が実に4回も馬券圏内に突入。高確率で超人気薄が波乱を演出している。函館得ダネ班が発掘した今年の波乱の使者とは果たして!?
連続開催初日の新馬戦(芝1000メートル)の勝ち馬は、例年ならレース間隔をじっくり取れるため、
函館2歳Sでも大いに注目されるが…。今年は禁止薬物騒動の影響で当日朝に3頭が除外になっての9頭立て。そのうちの一頭が今回、1番人気必至の
レッドヴェイパーだから、今年の勝ち馬は“運”が味方しただけ? いやいや、0秒3差4着に敗れた
ニルカンタテソーロが次走の未勝利戦を0秒5差で圧勝したことで、一概に低レベルとは言えない状況に変わった。
その
ニルカンタテソーロが出走した新馬戦で0秒2差の快勝を決めたのが
ブルーパピヨンだ。当時、6番人気の低評価に甘んじたのは、追い切り本数が明らかに少なかったため。裏を返せば、使ってからの相当な上積みが約束されている。
「
バランスが良くなって、キャンターでも全身を使って走れるようになった。それに初戦は少し物見をするようなところがあったから、1200メートルに距離が延びて、ゆったり走れるのもいい」と、手応え十分なのは担当の竹原調教厩務員。
「函館(開催)で勝った馬に、そこまで抜けた馬は見当たらないんじゃないか? 未勝利戦を勝った馬で注目されているのもいるようだけど、抜けた馬なら新馬戦で負けたりはしない。この先、相手は確実に強くなるから、むしろ今回こそがチャンスだと思っている。“松山厩舎ばり”の仕上げで臨むよ」と続けた。
松山厩舎とは、3冠馬
ミスターシービーをはじめとする数々のスーパーホースが在籍した、かつての名門・松山康久厩舎のことで、竹原調教厩務員は現在の田島厩舎に移る前は、その松山厩舎に在籍。さらにさかのぼれば、元ジョッキーでもある。
そんな男が「ここでも十分にやれる感触はある。
シャダイダンサーのイメージ」と、自身の手綱で1979年に新馬→400万下(当時)を連勝し、函館3歳S(同)で3着に好走した“40年前の記憶”を思い起こしているとなれば…。一票を投じる価値は十分にあるはずだ。
提供:東京スポーツ
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