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レイコックアビー 池添「距離、コースはOK」/POGマル秘週報

東京スポーツ
  • 2019年07月24日(水) 18時00分
 北海道シリーズは今週から舞台を札幌に移して後半戦がスタートする。例年、函館デビュー組以上に札幌組のレベルが高い傾向にあり、来春への直結度がより増す開催と考えて問題あるまい。

 通称“先札”と呼ばれる開催前の準備期間に、続々と期待の2歳馬が入キュウ。とりわけ藤沢和キュウ舎は、東京開幕週の新馬戦で苦杯をなめたアブソルティスモを始め、アルファウェーブメリディアンローグセルフィーといったPOGで注目を集めた新馬たちも1、2週目からスタンバイしている。やはり本丸は札幌滞在組か…。函館に居残って取材を続ける筆者としては苦虫をかみ潰す思いでいたが、函館在キュウ馬をくまなくチェックしたところ、十分に楽しめそうな馬を発見できた。

 キーワードとなったのは「シルクレーシング」だ。今年の新馬戦開幕初日となった6月1日のリアアメリア(阪神芝外1600メートル)から、今月13日のギルデッドミラー(中京芝1600メートル)まで、実に新馬戦の出走機会8連勝という離れ業をやってのけた勢い。ここに注目して、札幌開幕週デビューの2頭にスポットを当ててみたい。

 まずは日曜(28日)の芝1800メートルを予定するレイコックアビー(牡=父ハービンジャー母ウインフロレゾン・大竹)。シルクレーシング所属で、ハービンジャー産駒、大竹キュウ舎とくればブラストワンピースと同じ。鞍上にはその昨年のグランプリホースの主戦と同じ池添を予定している。今春に発売された「ザッツPOG」の取材時、すでに大竹調教師から「気性が前向きで新馬戦向き」と期待の弁が聞こえていた馬だ。

 美浦でゲート試験に合格して函館入り。17日の1週前追い切りでは芝で併せ馬を行い、5ハロン68.9-11.5秒をマークするなど、順調に調整が進んでいる。「サーッと流す予定で、いい併せ馬ができた。息遣いがもうひとつと聞いていたんですが、そんな感じもありませんでした。もうひとつギアを上げた走りになってどうかですが、背中の感触がいいし、コントロールも利く。距離やコースは大丈夫でしょう」と池添はイメージを膨らませた。

 もう一頭は同日のダート1700メートルでデビュー予定のコバルトウィング(牡=父クロフネ母レースウィング・萩原)。当レースは全場を通じて世代初のダート中距離新馬戦で、早くから適性を見込まれた馬が目標にするため、必然的にレベルが高くなりやすい。とはいえ、この馬が所属するのは昨年の最優秀ダート馬に輝いたルヴァンスレーヴを擁する萩原キュウ舎なのは心強いではないか。

 こちらはウッドでの1週前追い切りで既走馬に1馬身遅れ(5ハロン69.8-12.7秒)。ひと追いごとの良化が顕著だったそれまでの内容からすると少々物足りないが…。500キロ超の大型クロフネ産駒で、兄姉たちの戦績からも“叩き良化型血統”。「幼い馬でまだ緩いところはあるが、これで変わってくれれば」という萩原調教師の見立てにも合点がいく。札幌に移動後の今週の最終追い切りで目覚めるのか。その動きに注目したい。

(立川敬太)

東京スポーツ

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