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【ディープ追悼・2006年凱旋門賞】最高峰の舞台で3位入線、生涯で2度目の敗戦

  • 2019年08月01日(木) 19時01分
 2019年7月30日、史上2頭目の無敗の三冠馬・ディープインパクトが17歳でこの世を去った。現役時代はすべての国内レースで上がり最速をマークする圧倒的な末脚を武器に通算14戦12勝という成績を残し、GI勝利は「7」を数えた。また、種牡馬としてもその強さを産駒に伝え、5頭のダービー馬をはじめ多くのGIホースの父となり、既に産駒のJRA・GI勝利数は「51」。現役時代と同様に、日本競馬界を牽引してきた。

 今回はこの稀代の名馬への追悼企画として、新馬戦からラストランとなった有馬記念まで、ディープインパクトの現役時代全14戦を改めて振り返る。

■競走馬生活で唯一“差された”レース

 壮行レースとなった宝塚記念も完勝し、帯同馬ピカレスクコートとともに渡仏したディープインパクト。いよいよ世界最高峰の舞台に挑戦する。ライバルと目されていたのは、前年覇者でキングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドSでは日本のハーツクライを破ったハリケーンラン、同じファーブル厩舎所属で英米伊独でG1を勝利しているシロッコらだった。ディープインパクトも含めた上記の3頭がブックメーカーでは上位となっていた。

 日本国内の報道も過熱し、非常に大きな注目を集めていたなか、最終的にこの年の出走馬は8頭となり、日本時間では日付も変わった10月2日の24時35分に第85回凱旋門賞のゲートが開いた。

 ディープインパクトは好スタート、少ない頭数やスローペースの影響もあり、国内では経験したことのない、ハナを切ってしまうかという序盤となった。外からアイリッシュウェルズが先頭に立ち、結局ディープインパクトは2番手でしばらく進め、その後シロッコが前に出て3番手に。

 フォルスストレートで徐々に前に近づいたディープインパクトは最後の直線でも手応えは悪くなく、一時は先頭に立ったようにも見えたが、国内で見せてきたような圧倒的な伸びがここから見られない。

 伸びてきたのは道中常にディープインパクトの1〜2馬身後ろでマークするような位置にいたS.パスキエ騎手騎乗、3歳牡馬レイルリンクだった。外からディープインパクトに襲いかかり、ラスト200mで先頭に。追い込んできた6歳牝馬のプライドも抑え、同厩のハリケーンラン・シロッコに負けていた前評判を見事に覆した。

 ディープインパクトにとってはこれが2度目の敗戦。さらに、後ろから差されるという経験も競走馬生活で唯一だった。そしてレース後、ディープインパクトの体内から禁止薬物イプラトロピウムが検出されたとフランスギャロが発表、翌月には失格という処分となった。

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