7月3日にノーザンF天栄から栗東へ帰厩して、
札幌記念(8月18日・札幌芝2000m)に向けて順調に追い切りを進めている
ワグネリアン(栗東・
友道康夫厩舎)。今朝31日はレースに向けた2週前追い切りを行っている。
福永祐一騎手を背に、CWコースで
アドマイヤジョイとの併せ馬。向正面では1秒ちょっと追いかけるような感じでスタートしたが、3コーナーでは少しだけ前を追いかけるような、行きたがる素振り。
ただ、鞍上がきっちりと抑えると、それ以上行こうとするようなところはなく、4コーナーではスムーズに最後の直線へ向けての加速態勢に入っていた。
仕掛けられてからの反応は良く、一瞬にして相手を内から追い抜いて3馬身ほど前へ出た。その差を保ったまま、ゴールへ入って先着フィニッシュ。時計は6F82.3〜5F67.2〜4F53.0〜3F38.5〜1F12.1秒と数字は平凡だが、推進力のある走りはこの中間で一番力強さを感じた。
追い切りの一本一本を丹念に乗ってきたからこその動き。直線の短い中山競馬場、阪神内回りでは勝っていないだけに、直線の短い札幌競馬場は気になるものの、現状の機敏さならしっかり動いてくれそうな雰囲気はある。
(取材・文:井内利彰)