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武豊、アイスストーム陣営に進言していた「小倉記念にいきましょう」/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2019年07月31日(水) 18時00分
 理想とする位置取りや枠順などについて調教師に聞くと、「そんなことはジョッキーに聞け」と一蹴されることがある。乗りやすいように馬を調教し、レースでしっかり走れるように仕上げるのが調教師の役目であり、馬場に出てしまえば、そこから先は騎手の範ちゅうということだ。

 だからこそ、レース後の検量室では、調教師がリプレー映像をチェックしながら、ジョッキーに細かくレース中のことを聞き、先々に生かそうとする。ここでの騎手の言葉には、それだけの「重み」がある。

 GIII小倉記念(8月4日=小倉芝2000メートル)に出走するアイスストームが2走前の1000万下・調布特別を勝った時、騎乗した武豊から吉村調教師に対して、こんなアドバイスがあったという。

「重賞でもいい競馬ができる馬。小倉記念に行きましょう」

 デビュー前から能力を買っていた馬とはいえ、ようやく準オープンに上がったばかりの状況で出てきた“重賞”という言葉に、トレーナーもいささか面食らったそうだが…。続く垂水Sでも力が一枚上と思わせる勝ちっぷりで楽々とオープン入り。揚がってきた武豊は「ね。言ったでしょ」と、しびれるセリフを披露してくれたとか。

「やっぱりレジェンドジョッキーが高く評価してくれるのは心強いですよね。実は豊さんだけではなく、以前に違う騎手からも、将来性を評価する言葉をもらったことがあったんです。去年の春、未勝利を勝ち上がった時に、和田君が“夏をうまく越せたら、菊花賞でも楽しめる”って」(吉村調教師)

 騎手からの重みのある言葉を複数もらっているアイスストームの将来は、もはや安泰?

「トモがだいぶしっかりしてきて、本来持っている力を出せるようになってきましたからね。初めての重賞でどこまでやれるか、力試しです」

 吉村調教師はあくまでチャレンジ精神で臨むが、そのレースぶり次第では今夏最大の上がり馬になるかもしれない。

(栗東の坂路野郎・高岡功)

東京スポーツ

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