「
小倉記念・G3」(4日、小倉)
1番人気の
メールドグラースが強烈な伸び脚を見せて差し切り勝ち。57・5キロのトップハンデをものともせず、5連勝で重賞3連勝を決めた。同じく内から伸びてきた6番人気の
カデナが首差2着。3着には5番人気の
ノーブルマーズが入った。
勢いは止まらなかった。1番人気の
メールドグラースが横綱相撲で差し切った。スタートがうまく決まらず後方の位置取りとなったが、有力馬を見ながら脚を温存。4角手前から徐々にポジションを上げると、直線は大外へ。右ステッキに応えて加速すると、前方集団を一気にかわした。
57・5キロのトップハンデをものともせず、重賞3連勝を含む破竹の5連勝。今年JRA重賞10勝目、通算79勝目を挙げた川田は「(うまく)スタートを切ることができず、人気馬を見ながら運びました。馬群が密集して大外からになってしまった。楽な競馬ではなかったが、しっかりと勝ち切ってくれました」と振り返った。
「馬が自信を持って走ってくれていますし、自分の力を出してくれている。能力で勝ったレースでした」と3戦ぶりのコンビとなったパートナーの成長ぶりをたたえた。
清水久師も「いいメンバーがそろっていたなか、あの位置から外を回していますし、斤量の差を考えるとほんとに強い」と驚きを隠せなかった。「精神面が落ち着いて走ることだけに集中している。G3を3連勝してくれたので、無事にこのまま行ってほしいね」とさらなる活躍を期待。
今後は未定だが、本格化した素質馬が、秋の大舞台に向かって突き進む。
提供:デイリースポーツ