11日に札幌競馬場で行われる
エルムS(3歳上・GIII・ダ1700m)の舞台となる札幌ダート1700m。このコースについて解説していく。
札幌のダートコースは1周1487mで最後の直線が264.3m。1周距離はローカル場では中京に次ぐ大きさだが直線は短い。つまり、コース全体の中でコーナーの占める割合が大きく、丸い形をしているのが特徴だ。また、コース全体の高低差が0.9mとほぼ平坦であることもポイントで、函館ダート(高低差が3.5m)との違いは頭に入れておく必要がある。
札幌ダート1700mは正面スタンド前の直線右手からのスタート。初角となる1コーナーまでは約240mとやや短めで、コーナー4回を経てゴールする。
平坦でペースも速くなることが多いため、速い時計での決着が多い。また、過去5年で3回重・不良となっており、その時の決着タイムは1.41.9、1.40.9、1.42.0。18年に
ロンドンタウンが記録した1.40.9は日本レコードである。脚抜きの良い馬場になると、持ち時計の無い馬はかなり厳しい。当然、後方から競馬を進めるタイプは苦しく、過去5年の連対馬はすべて4コーナーを3番手以内で通過している。