かつて、芝コースが存在しなかった札幌競馬場はすべてのレースをダートコースで行っていたが、1989年の芝コース新設以降は、ほとんどの重賞競走が芝コースで行われるようになった。時代は移り変わり、1997年から札幌競馬場で行われている本競走は、現在では札幌競馬を舞台に行われている唯一のダート重賞となっている。
新潟競馬場で行われた09年、函館競馬場で行われた13年を除く過去10年で1〜3番人気は8勝2着4回3着5回だが、1番人気は2勝2着1回3着4回。年齢別では4歳、5歳が強く、直線264mの小回り競馬場だけに先行力も不可欠だ。
マルターズアポジーの参戦がレースを面白くさせているが、先行力と自在性を兼ね備えている◎グリムを狙う。
レパードS、
白山大賞典は逃げ切り勝ちだったが、前々走、前走は控える競馬から早めスパートと器用な一面も見せてくれている。
母ブランシュネージュは芝1200m戦で4勝。力をつけた今なら、距離短縮は気にならない。
連勝中の◯
リアンヴェリテは自分の型で競馬ができるかどうかの1点に尽きるが、前走も激しい先行争いをしており、絡んできた馬たちを大敗に追い込んでいる。それに、この枠ならば砂をかぶらないように競馬をすることができるのではないか。
昨年の覇者▲
ハイランドピークは暖かくなって調子をあげるタイプ。前走の内容に復調の兆しが見えた。逃げにはこだわらないタイプだが、揉まれないこの枠は、この馬にとっては競馬がしやすいのではないか。
出走メンバー中、唯一のGI優勝馬△
タイムフライヤーにとっては、初のダート実戦となる。おじに
タイムパラドックスがいる血統で、どちらかと言えば切れ味で勝負するタイプではなく、ダート適性も感じさせる。同じくダート初挑戦の△
マルターズアポジーは血統からはダート適性が高い。成長力のある血統ではないが、この馬のペースで走ることができれば、チャンスもあろう。
もう1頭、
マリーンSで
リアンヴェリテを追い詰めた△
モズアトラクションの名前を挙げておきたい。