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5歳になって充実アンデスクイーン/ブリーダーズゴールドC回顧(斎藤修)

  • 2019年08月16日(金) 18時00分
 今年は地方他地区からの参戦がなく、地元勢ではアルティマウェポンに昨年のレディスプレリュードで3着があったが、その後は地元の特別戦で1勝を挙げたのみ。ダートグレードではたまにあることだが、単勝オッズで地方馬はすべて万馬券という極端な数字となり、実際にそのとおりの結果となった。

 関東オークスを逃げ切ったラインカリーナの逃げは予想されたとおり。プリンシアコメータが2番手につけて縦長の展開。1000m通過63秒5は、中央勢にとっては平均的なペース。地元馬では唯一、ソーディスイズラヴが中央勢にからんで行ったが、それも3コーナーまで。3、4コーナー中間から中央5頭の争いに絞られ、いずれも力を出せるような展開で迎えた直線は、3頭の追い比べとなった。

 4コーナーではやや差のある3番手から差し切ったのがアンデスクイーン。昨年は準オープン格付で臨んだJBCレディスクラシックで5着と好走し、年末に準オープンを卒業。今年休養明けからの4戦はいずれも牡馬相手のオープン特別で好走していただけに、昨年以上に調子を上げ、5歳での重賞初勝利となった。

 1番人気に支持されたプリンシアコメータは、逃げたラインカリーナをぴたりとマークし、直線ではそれを競り落とすだけという理想通りの競馬になった。しかしうしろから来た勝ち馬とは斤量2kg差、しかも初めて背負う57kgだけに、最後のひと押しが足りなかった。

 ラインカリーナは最後まで食い下がっての3着。3歳のこの時期で古馬相手に55kgを背負い、終始プリンシアコメータにピタリとマークされる展開でもよく粘った。

 直線に入ったあたりで脱落してしまったクイーンマンボは離れて4着。昨年のこのレースで3着だったのを最後に馬券絡みなし。たしかに牡馬との対戦で着差的にそれほど負けていないレースもあるが、能力的なものより精神的なものなのかもしれない。

 ビスカリアは4着からさらに5馬身離されての5着。TCK女王盃で5馬身差の圧勝が印象的だったが、そのときの2着が前走C1級で負けていたマルカンセンサーということでは、3着ラビットランの凡走と相手関係に恵まれての勝利だったと考えられる。

 それにしても現在の牝馬ダート戦線は混沌としている。昨年JBCレディスクラシックを含めダートグレード3勝を挙げたアンジュデジール東海S・12着のあと骨折放牧。ダートグレード3勝を挙げているプリンシアコメータにしても2017年からここまで年に1勝ずつで、2着惜敗が多い。昨年のこのレースで強い勝ち方を見せ、JBCレディスクラシックで惜しくもアタマ差2着だったラビットランTCK女王盃3着のあと放牧という状況。

 今年はJBCレディスクラシックの舞台が浦和の1400m。例年であれば重要なステップレースとなるこのレースやレディスプレリュードとは路線が異なる。スパーキングレディーCを勝ったファッショニスタはそれまでの勝ち星がすべて1400mだっただけに出走すれば有力な1頭となりそうだが、重賞1勝という実績では、そもそも出走枠に入れるかどうか難しい。芝路線からの参戦という可能性も考えられ、今年は出走馬を予想することから難しいJBCレディスクラシックとなりそうだ。

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