芝1200m戦としては唯一のGIIで、
スプリンターズSの前哨戦として位置づけられている。一線級の始動戦に選ばれることも多く、1番人気はここ7年連続で連対と堅実だ。だが、2012年、13年に
ロードカナロアが2着しているなど、叩き台として参戦してくる実績馬が足を掬われるケースも少なくない。
1.若い馬有利
過去10年の成績を年齢別に見てみると、3-5歳馬が複勝率26.8%と上々なのに対し、6歳以上は複勝率12.3%しかない。明らかに若い世代優勢だ。また、特に3歳馬は勝ち馬として10番人気
アクティブミノル、6番人気
エピセアローム、4番人気
ダッシャーゴーゴーが出ており、穴としての資格も十分。
2.逃げ・先行馬有利
過去10年で、4角先頭だった馬が3勝、複勝率は40%と圧倒的。2-3番手だった馬からも3頭勝ち馬が出ており、複勝率33.3%と上々。以降、位置取りが後ろになるのにほぼ比例して複勝率は下がっており、前々決着が多いことが分かる。
3.乗り替わりとなる馬は不振
昨年こそ前走から乗り替わりとなった馬のワン
ツースリーだったが、過去10年でみると、前走から継続騎乗だった馬が9勝、連対率21.1%、複勝率も27.6%と優秀なのに対し、乗り替わりとなる馬は連対率5.6%、複勝率12.7%しかない。母数がほぼ同じながらこれだけ差が出ており、決して無視できないデータだ。
イベリスは前走
NHKマイルCで16着と大敗したが、半姉に短距離で活躍した
ベルカントがいる血統背景などからして、ベストは1200mだろう。同型との兼ね合いがカギにはなるものの、斤量52kgで挑めるここならチャンスは十分にある。