今春は
日経賞2着はあったが、天皇賞春4着、
宝塚記念9着と「らしさ」を発揮でなかった
エタリオウ(栗東・
友道康夫厩舎)。秋は早目に栗東へ入厩し、
京都大賞典(10月6日・京都芝2400m)から始動を予定しており、今朝12日はその3週前追い切りを行っている。
CWコースでの3頭併せで、前に
トップオブメジャー、後ろに
アドマイヤビクターという隊列の真ん中での追い切り。向正面でのラップはさほど速くなかったが、行きたがる様子もなく、周囲のラップに合わせた動きを見せていた。
4コーナーあたりで先頭がラップを速めていくとそれについてはいったが、最後の直線半ばでは
トップオブメジャーが抜けてしまい、後ろ2頭はそこから少し離れてしまった。そこで
エタリオウは無理に前を追いかけず、後ろから追いついてきた
アドマイヤビクターとの併せに専念。
ゴールまで前へ出た状態をキープしてゴール。時計は6F86.6〜5F70.2〜4F54.8〜3F39.2〜1F12.7秒。追い切りで前向きに動くタイプでないのは以前から変わっていない。地味でも追い切りを積み重ねていくことで、中身はしっかりと出来ているはずなので、今後もこういった内容が続くことになりだろう。
(取材・文:井内利彰)