先週の新馬戦は、当ニュースに取り上げた
ミアマンテが単勝1.8倍と断然の支持に応え快勝。この先のクラシック戦線に向けて次走が楽しみな存在となりそうだ。
今週も美浦から多くの有力馬がデビューを予定しており、中でも注目の4頭を紹介する。
【9月21日(土) 中山芝2000m】
◆
アルマス(牡、父
オルフェーヴル、
母カニョット、美浦・
木村哲也厩舎)
母はアルゼンチンのG1馬。兄姉は
メイアルーア(2勝)、
ファクトゥーラ(現1勝)が勝ち上がっている。6月にゲート試験を合格し、夏はノーザンファーム天栄で乗り込んだ。8月下旬に再入厩してからは順調に追い切りを積んでおり、ひと追い毎に
ステップアップしている。
「牡馬にしては骨格が小さいけど、一生懸命に走る。キャンターの行き出しでテンションが高くなるところに注意しながら気持ちのコントロールが利くように仕込んできた。しまいに脚を使えるような調教をしてきたし、ゆったりと走れる距離が合うのではないかと思います」と
木村哲也調教師。
鞍上は
丸山元気騎手を予定している。
◆
ベスビアナイト(牡、父
ルーラーシップ、
母モルガナイト、美浦・
国枝栄厩舎)
現6歳の異父兄に
ブラックスピネル(
東京新聞杯)、叔父に
ダンビュライト(
AJCC、
京都記念)がいる。こちらもゲート試験に合格後はノーザンファーム天栄で乗り込み、8月22日に再入厩。先週の9月11日にはウッドチップコースで追われ、しっかりと時計を詰めてきた。
「まずまずの動き。もう少し前向きさが出てきてほしいけど、そのあたりは少しずつ良くなっている。気性的にも血統的にも長めの距離が合うと思う」と
国枝栄調教師。
鞍上は
三浦皇成騎手を予定している。
◆
レッドアダン(牡、父
ルーラーシップ、
母レッドジゼル、美浦・
尾関知人厩舎)
アグネスタキオン産駒の母は芝1600〜2000mで3勝した。叔父に
レッドアンシェル(
CBC賞)、祖母の半妹には
Enableの父としても知られる
Nathaniel(英G1・2勝)がいる。
この馬もゲート試験に合格後はノーザンファーム天栄で乗り込み、8月中旬に再入厩。坂路、ダート、ウッドチップと様々なコースで追い切りを重ねてきた。
「はじめのうちはモタモタしていたけど、ひと追い毎に反応が良くなってきた。追い切りの過程としては順調。気性的にピリッとしたところがあるけど、トレセンでは落ち着いて走れている。芝の中距離向きだと思います」と
尾関知人調教師。
鞍上は
M.デムーロ騎手を予定している。
【9月22日(日) 中山芝1600m】
◆
アヌラーダプラ(牝、
父キングカメハメハ、
母ポロンナルワ、美浦・
萩原清厩舎)
3歳上の異父姉に
ディーパワンサ(
中京2歳S)、1歳上の異父兄に
ガルヴィハーラ(
全日本2歳優駿3着)がおり、叔母に2016年の
オークス馬
シンハライト、
リラヴァティ(
マーメイドS)、
アダムスピーク(ラジオNIKKEI杯2歳S)がいる。
こちらもゲート試験に合格してからはノーザンファーム天栄で乗り込み、8月下旬に再入厩。先週の9月11日にはジョッキー(
三浦皇成騎手)を背にウッドチップコースで追い切られ、2勝クラスの3歳馬を追走して先着。気持ちが前向きな牝馬らしく、シャープな反応を見せた。
鞍上も「シュッとした脚を使えそうなイメージ。いい馬です」と好感触を掴んでいる。
(取材・文:竹之内元)