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コパノキッキングなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2019年09月19日(木) 12時00分
 今週は月曜が開催日、火曜が全休日、ということで、通常よりも短い日数での1週間。18日にレースに向けた追い切りを行った馬もいるが、大多数は19日に追い切りを行っており、坂路もCコースも大忙しの1日となった。

 ただ、19日は日差しこそあったものの、朝から涼しい風が吹き、時折、走りに影響を与えるくらいの強い風が吹いた。体感温度としても低く、いよいよ調整しやすい秋が近付いてきたといったところだろうか。

【坂路/4F51.9秒】
 9月18日。Cコースに比べると、追い切り頭数が多かった坂路。一番時計はプランドラー(栗東・池江泰寿厩舎)とクラシックココア(栗東・安田隆行厩舎)の4F51.4秒。後者は新馬だから、走りやすい馬場状態であることは間違いない。

 9月19日。一番時計はシンコーメグチャン(栗東・湯窪幸雄厩舎)の4F49.6秒。1F目から12.0秒で飛ばしていっており、さすがに4F目は13.8秒と大失速した。これは馬場というよりもスピードのバランスの問題。二番時計だったモズスーパーフレア(栗東・音無秀孝厩舎)は1F目13.1秒で入った後、12.0秒、11.8秒、12.8秒とまとめて、4F49.7秒。さすがのラップバランスで、スプリンターズS(9月29日・中山芝1200m)に向けた1週前追い切りを消化できている。

 同じくスプリンターズSに向けた1週前追い切りを行ったダノンスマッシュ(栗東・安田隆行厩舎)は、4F52.5〜3F38.1〜2F24.5〜1F12.0秒と予定通りの時計を出している。この動きに「ここまで本当に順調です」と安田隆行調教師。

 先週の馬場差は「-0.3秒」。馬場状態としては先週も今週もさほど変わりないはずなので、今週の馬場差も先週とほぼ同じ『-0.4秒』で記録している。

【CW/5F66.0秒】
 9月18日。週末のレースに向けて、追い切りを行っている馬もいるが、休み明けということもあって、オーバーワークを避けるために坂路を選択した馬も多かったように思う。その分、Cコースでの追い切りは少なめ。馬場自体は先週とさほど変わりない。

 9月19日。18日とは一転して、次から次に追い切りという状況。翌週以降の追い切りもこの日に集中しており、とにかくひっきりなしに追い切りが行われていた。こうなると時間帯によって、馬場状態が悪化するものだが、ウッドチップの入れ替え工事が終了していることもあってか、時間帯による時計の出方の変化というものはあまり感じなかった。

 ただ、時間帯によって、風の影響が多少あったかも知れない。ゴール前で少し止まり加減の動きになる馬は、最後の直線で外ラチから内ラチに向かって吹く風が応えたケースもありそうだった。

 そんな中で、時計に関係なく、力強い動きを見せたのがコパノキッキング(栗東・村山明厩舎)。東京盃(10月2日・大井ダート1200m)に向けての追い切りだが、道中のゆったりした走り、そして最後の直線での力強さは前回、栗東で見た時の動きよりも重厚感を増している印象。6F88.9〜5F71.8〜4F56.3〜3F41.2〜1F13.2秒と数字は遅いが、非常に中身の濃い追い切りだったように思う。

 先週の馬場差は「-0.5秒」。文中に記したように、風の影響があったようにも思える追い切りがあるが、全体としては先週とあまり変わりない時計の出方。よって、今週の馬場差も先週と同じ『-0.5秒』で記録している。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場は19日に友道康夫厩舎が3頭併せを行ったりと、何組かの追い切りがあった。動きを見ていると、芝自体は走りやすそうな印象を受ける。よって、今週の馬場差も先週と同じ『±0.0秒』で記録している。

 ポリトラック馬場は依然として、追い切り頭数は少ない。ただ、馬場状態としては、適度なクッションがあって走りやすい状況ではある。今週の馬場差も先週と同じ『±0.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・文:井内利彰)

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