1着馬に
天皇賞・秋(10/27・GI・東京芝2000m)への優先出走権が与えられる
オールカマー(GII・中山芝2200m)に美浦から出走する注目馬について、追い切り後の関係者のコメント。
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レイデオロ(牡5・美浦・
藤沢和雄)について、今回初めて手綱を取る
福永祐一騎手
「瞬発力というより、長くトップスピードを維持できる馬のように思います。この馬に乗れるのが楽しみでしたし、馬体もさすがですね。難しいイメージがありましたが、それも改善されたのか楽に走っていましたし、さほど張り切ることもなくベテランという感じがしました。
競馬ではエンジンがかかるまで時間がかかっているようですが、それも馬自身がわかっているというあたりが影響しているのだと思います。ドバイの時は環境が変わったことで、潜在的に気難しい面が出たのではないかと思います。
今回は慣れている中山なので、難しい面は出さないのではないかと思います。走法からも雨降りの馬場でも問題なさそうですし、加速が鈍いところがありますので、速い馬場にならないのも良いでしょう。レース当日が楽しみです」
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ミッキースワロー(牡5・美浦・
菊沢隆徳)について、菊沢調教師
「前走(
七夕賞・GIII・1着)はトップハンデでしたが、強い競馬をしてくれました。前走後は放牧に出て疲れを取りました。こちらに戻ってきてからも元気ですし、今週(9/19)の追い切りは何度も乗っているジョッキー(
菊沢一樹)なので、その感覚に任せました。
ゴールのあたりを走っているこの馬の姿を見ると、ずい分気分良さそうに見えました。ジョッキーも『良いです』と言っていましたし、良い感触を掴んだようです。ここのところ涼しくなってきて良い方向に向かっていますし、馬体に関しても徐々にしっかりしてきました。普段も余計なことをしなくなっています。中山はこれまで何度も経験していてコース形態に不安はありません。
今の中山は馬場が良いので、多少雨が降っても問題ないでしょう。今回はGIホースも出ている素晴らしいメンバーですが、それらの馬に負けないよう頑張ってほしいです」
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クレッシェンドラヴ(牡5・美浦・
林徹)について、金子調教助手
「前走の
七夕賞(2着)の後は放牧に出て、こちらに戻ってきてからも順調です。先週は内田(博)騎手が騎乗して終いをしっかりやっていて、今週(9/18)はウッドチップコースで併せ馬で追い切っています。
スムーズに手前を変えていましたし、ギアもうまく
チェンジしていました。切れるという馬ではないですが、パワーがあるので道悪でも大丈夫でしょう」
(取材・文:佐々木祥恵)