上位3着までに
菊花賞への優先出走権が与えられる
トライアルレースで、秋一連のビッグレースを目指す実績馬たちに、夏に力をつけた上がり馬が挑むレース。馬齢重量戦だけに紛れは少なく、過去10年でも1番人気馬は6勝2着2回と人気と結果が結びつくケースが多い。
今年で言えば
皐月賞の1、2着馬がエントリーしてきた。この2頭はダービーでも3、4着となっており、ダービーの上位2頭不在のメンバー構成では当然主力に推さなければならない2頭だ。
逃げ馬不在のメンバー構成となり、ゆったりした流れへの対応力や瞬発力が問われるレースになりそうだ。本命には
皐月賞2着のち、ダービー3着の◎
ヴェロックス。どんな位置からでも競馬ができる上に息の長い末脚が武器。ダービーで先着を許した2頭がいないなら、この馬を中心視したい。
皐月賞で
ヴェロックスに先着している○
サートゥルナーリアは当然の逆転候補。不敗で挑んだダービーは直前の乗り替わりも誤算だったろうが、ゲートのタイミングがあわなかったことがすべての印象。早めに脚を使わざるを得ない状況になり、最後は脚が上がってしまったが、最後3ハロン34秒1は出走馬中最速だった。今回はダービーと同距離とはいえ、少頭数。もともと折り合い面に不安があるタイプではなく復権を狙っている。
一角崩しは容易ではないが、▲
レッドジェニアルは
京都新聞杯で
ロジャーバローズを下して優勝している。出負けしてしまったダービーは後方待機策を余儀なくされたが、それでも上がり3ハロン34秒2は
サートゥルナーリアに次ぐものだった。
条件戦を連勝中の△
シフルマンは成長力のある
ハービンジャー産駒。春の
若葉Sは
ヴェロックスに0.6秒差の3着だったが、ひと夏越してどこまで詰められるだろうか、その
若葉Sで2着△
ワールドプレミアは
ワールドエースの全弟。デビュー戦では
メイショウテンゲンをやぶっており久しぶりでも注意が必要だ。