26日(木)園田メイン11Rで行われる2歳牝馬の地方全国交流重賞「第21回
園田プリンセスカップ/1400m・1着500万円。グランダム・ジャパン(世代別牝馬重賞シリーズ)2019『2歳シーズン』第1戦、発走16時10分」に、ホッカイドウ門別から3頭が遠征で挑む。
グランダム・ジャパン(GDJ)シリーズ創設の初年度・2010年から「2歳シーズン」に組み込まれている同競走。ホッカイドウ門別勢の参戦は2013年からだが、2頭で挑んで同年にいきなり
カクシアジ(
田中淳司厩舎)が優勝。
グランドファシナ(
角川秀樹厩舎)も3着に食い込み(ちなみに2着
フラッシュモブも門別デビュー馬)、現地関係者に「やはり門別の2歳牝馬は強い!」とあらためて認識させる結果を残し、次年度以降も毎年2〜4頭が参戦を続けている。
2015年には
ランランラン(
田中淳司厩舎)、2017年には
サラヒメ(
角川秀樹厩舎)が優勝、同年は2・3着にも
田中淳司厩舎からの遠征馬が食い込み「門別馬ワン
ツースリー」決着。参戦開始からの6年間すべてで少なくとも1頭は3着以内に入っており、門別からの遠征馬が一頭も馬券に絡まない可能性はまず考えにくい状況が続いている。
今年も“常連”の
角川秀樹厩舎から11
スパイスワールド(
岡部誠騎手)、
田中淳司厩舎から12
テーオーブルベリー(
川原正一騎手)。さらに初めて
川島洋人厩舎から7
キタカラキタムスメ(
田野豊三騎手)が出走、それぞれ重賞初Vに挑む。
いずれもスピードタイプで、序盤から先行争いをリードする可能性十分。特に11
スパイスワールド、12
テーオーブルベリーはそれぞれ、ストレスなく運びやすい8枠を引き当てたことで「自分の競馬」に持ち込める可能性が高そうだ。
11
スパイスワールドは前走
JRA札幌の2歳オープン特別「
すずらん賞」でブービーに沈んだものの、初めての芝1200mを4角まで2番手で運べたのは速力上位を証明した形。2走前に1秒3ちぎった
ルミナスアローが24日門別でオープン勝ちを果たしており、今回の相手関係なら8枠からでもハナを奪い切る可能性十分だろう。
12
テーオーブルベリーも速力では負けていない。前2走の門別重賞(フルールカップH3、
リリーカップH3)は僚馬
コーラルツッキーとの兼ね合いもあって控える格好。前走は揉まれ込んで12着と大負けしたものの、直線までスムーズに運べた2走前フルールカップH3は
コーラルツッキーの0秒5差4着に踏ん張ってみせた。大外から他馬に被せられずに進める今回は、上位争い濃厚とみて良いのではないか。
7
キタカラキタムスメは戦歴面こそ上記2頭には幾らか見劣るものの、1000mでも1200mでもハナを奪える速力は見せており、今回もスタート次第では先手の可能性もありそうだ。2走前に道中中団から直線で差し脚を伸ばして
JRA認定
アタックチャレンジを勝っており、控えても結果を出せる自在性は戦歴浅い2歳馬の重賞で大きな武器となるだろう。
今回は南関東・船橋から、前走盛岡芝1600mの「
ジュニアグランプリM1」3着
ポピュラーソングの参戦もあり、非常に興味深いメンバー構成となったGDJ2019・
園田プリンセスカップ。フルゲート12頭の激戦は、16時10分にゲートが切られる。お見逃しなく。
(文=ひだか応援隊)