前哨戦の
セントウルS(GII)を制した
タワーオブロンドン(牡4・美浦・
藤沢和雄)が、25日(水)にウッドチップコースで単走での追い切りを消化した。追い切りを終えて、藤沢調教師が共同記者会見に臨んだ。
(圧巻だった前走を振り返って)
「
キーンランドC(GIII・2着)からの期間が短かったのですけど、休み明け2戦目でとても強い競馬でしたので驚いています」
(スタートこそ速くはなかったが、道中の行きっぷり、外に出してからの伸び脚は素晴らしいものがあったが?)
「1200mが3回目で、競馬がとても上手だったと思います」
(1200mが3回目ということで、より対応できたということ?)
「はい、そう思います」
(札幌の
キーンランドCを使って中1週で阪神の
セントウルS、その後中2週で本番というローテーションについては?)
「函館(函館SS・GIII・3着)の後は牧場に帰って休養していたのですけど、札幌の後はずっと厩舎にいましたし、レース間隔が短いですが、さほど稽古で速い時計を出すタイプの馬ではないので、間隔は詰まっていても元気は良いですし、大丈夫だと思います」
(前走レコードで走っていますが、それでへこたれるような馬ではない?)
「そうですね、稽古はそんなに速い時計を出していませんので、大丈夫だと思います」
(今朝はウッドチップコースで単走だったが、騎乗した
北村宏司騎手にどんな指示を?)
「2度使っていて体はできていますので、速い時計はいらないという指示でした」
(追い切りの評価は?)
「前走も軽い調教だったのですが、今回も阪神に行って帰ってきた後ですし、歩様も良く息遣いも良いのですけど、休み明け2度使っていますので、そんなに速い調教ではなくて十分だと思います」
(本番に向けて態勢はできた?)
「そうですね。今度は地元で競馬ができますし、前走は上手に競馬をしてくれたので初めてのコースでも楽しみです」
(中山コースも全く問題ない?)
「難しいコースですけど、馬はハンドルききますし、乗り慣れた騎手なので大丈夫だと思います」
(理想の枠順は?)
「どの枠でもその都度、騎手が判断してくれると思います」
(ある程度の位置につけていければ?)
「そうですね。直線が短いですから、極端な競馬になることもあると思いますが、問題はないと思います」
(相手関係は?)
「札幌の時は58キロで走ったのですけど、今回は皆と同じ斤量で走れるので、上手に立ち回ってくれたらそんなに差はないかなと思っています」
(藤沢厩舎で
スプリンターズSというと22年前の
タイキシャトルがいるが?)
「
タイキシャトルは素晴らしい馬でしたが、この馬は競馬が上手な馬で、1200mに関しても何回か使って慣れてきましたので、期待しています」
(最後にファンに向けてアピールを)
「前走は人気通りに走れて結果も良かったので安心しました。一生懸命頑張る馬なので、今回も応援してください」
(取材・文:佐々木祥恵)