28日に阪神競馬場で行われるシリウスS(3歳上・GIII・ダ2000m)の舞台となる阪神ダート2000m。このコースについて解説していく。

　芝内回りコースの4コーナーポケットからのスタート。初角となる1コーナーまでは500mほどと長い。スタート直後に80mほど芝を走る。約300mほど平坦コースを走った後、ゴール前の急坂を迎え、約1.6m上る。坂を上り切った後は、600mほど平坦が続き、残り1000m過ぎから緩やかに下る。残り200m地点で再度急坂を上りゴール。ゴール前の直線は352.7m。

　芝スタートで初角までも長いため、比較的、前半のラップが速くなりやすいのが特徴。実際、過去5年の前後半の平均は35秒5-36秒8となっている。2度急坂を上るため、かなりタフなコース設定といえるだろう。 JRA唯一のダート2000m、芝スタート、2度の急坂と、独特な舞台設定なので、コース巧者、リピーターには十分注意を払いたい。

　4回阪神のダートは、速めの時計での決着が続いている。しかし、決して軽い馬場というイメージではなく、阪神コースらしい、確かな末脚を持つタイプの台頭が目立っている。順当にスタミナ豊富で長く脚を使えるタイプを重視したい。