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【スプリンターズS】ダノンスマッシュ陣営に「準備」と「適性」を直撃/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2019年09月26日(木) 18時00分
 期待したウインブライトが9着惨敗を喫したGIIオールカマー。鞍上・松岡正海は「距離」を敗因に挙げたが、それでもオープン勝ちのない8着エンジニアにすら0秒7差とは…。根本的に休み明けが走らないのか、外回りがダメなのか、それともスローの瞬発力勝負が合わないのか。次走のGI天皇賞・秋(10月27日)までに敗因を徹底的に究明することが、せめてもの読者への償いと肝に銘じたい。

 さて、今週のスプリンターズSを皮切りに、いよいよ秋のGIシリーズが幕を開く。凱旋門賞を含むトップホースらの激突は今から胸を躍らせるが、そこでも焦点となるのは向かう舞台への「準備」と「適性」だろう。先週の反省込みで、今週の主役たるダノンスマッシュのそれをまずは検証してみたい。

「今までで一番強い競馬だったと思いますよ」

 担当の岩本龍治助手が札幌でこう語ったのは、取材と予想的中のお礼を兼ねて、馬房へと足を運んだGIIIキーンランドC翌週のことだった。一口に強さといっても多種多様だが、担当者が求めたものは何か?

「これまでは立ち回りのうまさで押し切る形が目立ったけど、今回は外から力で相手をねじ伏せる横綱相撲。この馬が完成するのは来年と思っていますが、階段を一段上れた気がするんです」

 成長の糧はおそらく同じスタイルで敗れた高松宮記念(4着)の経験。ボクサーに例えれば、一敗地にまみれたテクニシャンがハードパンチを身につけたようなものか。秋こそは人気に応える走りを見せる? そこで気になる2つの問いを当時ぶつけてみた。

「本番への上積みですか?それはきっと大きいと思います。昨年もそうでしたが、栗東に戻り坂路調教することで体がグンと張ってくるんです。なかなか状態が上がらなかった函館スプリントSを除外になったことも、おそらく災い転じて福となりそうです」

 とはいえ自身初の中山コース攻略は戴冠における最大のカギ。未経験の直線の急坂は果たして敵か、味方か?

「坂路を楽に上がってくるパワーの持ち主。中山はむしろ合っていると思います。それに一瞬の瞬発力が持ち味の馬。他が坂でモタつく間に、スッと抜け出すイメージがあるんですけどね」

 これを聞いた瞬間、1か月後の本命は決まったも同然だった。むろん初志貫徹。同馬の「準備」と「適性」を信じて1着固定で勝負といこう。

(美浦の宴会野郎・山村隆司)

東京スポーツ

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