今年は登録の段階でGI勝ち馬が5頭。一見かつての
毎日王冠らしい豪華メンバーにも思えるが、最盛期の勢いを失っているように見える馬も少なくないだけに、好走条件をより重視したいところだ。
1.スピード必須
歴代の東京芝1800mにおける勝ち時計ベスト5の内、4つは
毎日王冠で記録されている(07年、18年、08年、94年)。開幕週の高速馬場で行われるのが毎年の傾向で、昨年1、2着の
アエロリットと
ステルヴィオ、一昨年2、3着の
サトノアラジンと
グレーターロンドンのようにマイルで活躍するようなスピードタイプが好走しやすい。
2.斤量の軽い牝馬・3歳馬
過去10年の成績を年齢別に見てみると、1位は連対率35.3%の3歳。また翌週に同条件の
府中牝馬Sがあるため例が少ないが、本レースに出走した牝馬は過去10年で4頭中3頭が連対している。3歳馬や牝馬は古馬に比べて斤量が軽く、それはスピードが求められるこのレースにおいてアドバンテージとなる。
3.ベテランは割り引き
過去10年で4歳馬の連対率が20.7%であるのに対して、5歳馬は13.8%で6歳馬は14.3%、7歳以上馬は3.6%となっている。上のデータとも関連しているが、スピードが求められるという観点からもベテランの狙いには慎重にならざるを得ない。
ダノンキングリーは2000m以上のクラシック戦線でも活躍したが、デビューから1600m〜1800mの距離で3連勝しているように本来の適性は2000m以下と見る。今回は
共同通信杯で
アドマイヤマーズを軽々差し切ってみせた東京1800mであり、斤量は54kg。GI馬らが相手でも勝ち負けを期待できるだけの条件は揃った。