オープン特別「いちょうS」を格上げして、更に名称を変更して生まれたのがこのレース。オープン特別の時代には
エアグルーヴや
メジロドーベル、
イスラボニータらを輩出し出世レースとしての呼び声も高かったが、重賞になってからも
クラリティスカイ、
ダノンプレミアム、そして
グランアレグリアの3頭がGI馬へと育っている(
ブレイブスマッシュも豪州に移籍してGI制覇)。
1.スピードが要求される
2014年は1分33秒5の2歳コースレコード決着で、一昨年も稍重ながら1分33秒0が出てレコードが更新された。開幕週の馬場ということもあり、多少の雨なら馬場に影響を与えずスピードが要求されるレースとなる。
2.早期デビュー組優勢
過去5年間の勝ち馬で最もデビューが遅かったのは2014年の
クラリティスカイの7月5日で、他の4頭はいずれも6月にデビューしていた。高速馬場でのレースに対応するための完成度の高さの裏付けとして、早期デビューの仕上がり早タイプであるかどうかは判断材料として重要になる。
3.前走敗れた馬は軽視
過去5年で、前走重賞・オープン特別・500万下(現1勝クラス)で負けていた馬の成績は[0-0-1-21]で未だ連対がない。一昨年は
新潟2歳S3着の
テンクウが4着、
札幌2歳S3着の
ダブルシャープが6着しているなど、他の重賞で好走してきてもここで強調はしにくく、基本的には前走勝利した馬が中心となる。
サリオスは6月にここと同条件の東京芝1600mでデビューし、
アブソルティスモに2馬身差、3着には更に7馬身差を付ける快勝。上がり3F33秒1という末脚で素質を示した。今回は走破時計の短縮、そして新馬戦より締まったペースへの対応がカギとなるが、少頭数も味方してクリアするのはそう難しくないだろう。