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【東京盃】菜七子、JRA女性騎手初の重賞V 24回目で悲願「キッキングに感謝」

デイリースポーツ
  • 2019年10月03日(木) 06時00分
 「東京盃・Jpn2」(2日、大井)

 歴史的快挙だ!藤田菜七子騎手(22)=美浦・根本=騎乗のコパノキッキングが、単勝1・5倍の断トツ人気に応えて快勝。JRA女性騎手として初めて交流重賞制覇を成し遂げた。2着はブルドッグボス、3着はサクセスエナジーが入った。なお、次走は優先出走権を獲得した「第19回JBCスプリント・Jpn1」(11月4日・浦和)を予定している。

 ついに菜七子がやった!断然人気を受けたコパノキッキングが、鮮やかな逃走V。24回目の挑戦で、待ちに待った重賞初制覇の瞬間。ついに夢のひとつがかない、その頬にはうっすらと一筋の涙がつたった。

 「最後の最後まで悩んだけど、ゲートを出てくれたら主張して行こうと思った」と菜七子。絶好のスタートで腹は決まった。問答無用の逃げ。抜群の手応えで直線を向くと、最後まで独壇場だった。4馬身差の楽勝に、派手なガッツポーズはなかったが、「大井の直線がこんなに長いと感じたのは初めて。ホッとしています」と勝利の余韻に浸った。

 表彰式に向かう途中で、スタンドのファンエリアから声を掛けたのは師匠の根本師だった。思わぬサプライズに「菜七子、おめでとう!」「ありがとうございます!」と師弟はガッチリ握手。「続けて乗せて頂いたオーナー、調教師、厩務員の方。応援してくれたファンの皆さま。そして何よりも頑張ってくれたキッキングに、感謝とありがとうと言いたい」と感謝の言葉を並べた。

 数え切れない悔し涙。それでも常に前を向いてきた。またひとつ、競馬史に新たな1ページ。それでも次の目標はいつもと変わらない。「ひと鞍ひと鞍を大事に。次の1勝を目指したい」。週末の新潟競馬参戦を経て、次週は門別(エーデルワイス賞デビルスダンサー)で2週連続重賞Vを狙う。

提供:デイリースポーツ

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