調教師試験に専念するため、8月18日を最後にレース騎乗を控えていた蛯名が、土曜の東京で実戦に復帰する。
「もともと器用な人間ではないし、どちらをやるにしても中途半端は良くないと思ったからね。いったんレースでの騎乗を休もうと思う」。わざわざ宣言までして自らを追い込む必要のないところを、けじめとしてあえて発表したところに蛯名らしさを感じた。本当に真面目な人だ。
レース騎乗を控えていた期間も、普段の調教は休まずに乗ってきた。自分がレースに騎乗しない馬でも、依頼があれば調教パートナーも務めてきた。久々の実戦でも感覚のズレはない。
土曜の東京5Rの新馬戦は
フェデネージュに騎乗する。
母ホワイトエレガンスは自身のエスコートで新馬Vに導いた。「お母さんに雰囲気は似ているね。いいものを持っている馬だよ」と好感触だ。また、日曜京都メインの
京都大賞典には、
リッジマンとのコンビで挑む。今週末、50歳のベテランが新たなスタートを切る。(デイリースポーツ・小林正明)
提供:デイリースポーツ