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【勝負の分かれ目 毎日王冠】出遅れが末脚の「切れ」を強調。ダノンキングリー圧巻の勝利

  • 2019年10月06日(日) 18時30分
 波乱となった西のメイン、京都大賞典の払い戻しがターフビジョンに映し出され、そのどよめきが残るなか、第70回毎日王冠のファンファーレが鳴った。

 戸崎圭太が乗る圧倒的1番人気のダノンキングリーが出遅れ、場内は先刻より大きなどよめきに包まれた。

「時計が速いし、前残りのレースが多いので、いいところにつけたかった。立ち遅れてからは、リラックスさせ、リズムよく走らせるようにしました」と戸崎。

 津村明秀アエロリットが好スタートからハナに立ち、後続に2馬身ほどの差をつける単騎逃げの形に持ち込んだ。

 2番手は福永祐一インディチャンプギベオンケイアイノーテックらがつづく。

 先頭のアエロリットから最後方のダノンキングリーまでは8馬身ほど。

 そのままの隊列で向正面を進み、3コーナーに入っても、アエロリットは引っ張り切れないほどの手応えで先頭をキープしている。

 1000m通過は58秒5。

「3コーナーで自分からリキんで行きたがってしまった。あそこがなければ、と思います」と津村。

 アエロリットは、後続に1馬身半ほどのリードをつけたまま4コーナーを回り、直線に入った。

 外からインディチャンプが持ったままの手応えで並びかける。

「今日は番手の競馬になった。以前ならもっとムキになって頭を上げていただろうけど、スムーズに折り合った。直線でも余力十分でした」と福永。

 内のアエロリットと外のインディチャンプがびっしり併せる形になって、ラスト400mを切った。

 後方2番手で直線に入ったダノンキングリーが外から猛然と脚を伸ばす。が、まだ先頭から5馬身ほど遅れている。

 ラスト200m付近でインディチャンプが先頭に立ったが、内のアエロリットに差し返された。福永は言う。

「ラスト200mから脚色が鈍ったのは、距離なのか、58キロの斤量なのか、休み明けのぶんなのかはわかりませんが、成長が感じられる内容でした」

 これらの外からダノンキングリーが桁違いの脚で伸びてくる。ラスト100m付近で並ぶ間もなく抜き去り、最後は流すようにして先頭でゴールを駆け抜けた。

「馬に勝たせてもらいました。この馬のよさである切れ味が出たレースでした。夏を越して心身ともに成長しています」と戸崎。

 結果的に、出遅れたことによって、武器である末脚の切れがより強調されることになった。皐月賞3着、ダービー2着と、あと一歩のところで戴冠を逃した実力馬が、中距離でのGI獲りに大きく前進した。

(文:島田明宏)

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