女子はいつも戦っている。最近、とみにそう思うのである。3〜4人で横に並び、歩道を埋めるように歩く女子高生。すれ違う人は、窮屈そうに街路樹ギリギリを歩く。女子高生の誰か1人が下がって後ろにつけばいいのにと思うが、決してそうはならない。譲ることは負けなのである。いや、あくまでも近所でよく見かける風景ということで、女子高生全員がそうだと言っているわけではないですよ。
というわけで、女同士の戦いは怖い。根が深い。だから面白い。GIともなると、突き抜けた淑女同士が華麗に争うイメージでスマートだが、GIIやGIIIになると、もっと野性味が出てくる。次のスケバン…失礼、女王の座を目指して、下克上精神たっぷりの、まだ垢抜けない牝馬が出てくる。その戦いぶりも面白いし、その挑戦をGI牝馬が悠々と退ける様子も、またたまらない。
府中牝馬Sはそんな名勝負の宝庫だ。印象深かったのは04年。川島信二騎手と深い絆で結ばれた
オースミハルカが、5番人気ながらしっかりと抜け出して快勝。
クイーンSに続く重賞連勝を飾った。GIを勝つんだ。
エリザベス女王杯まで負けられないんだ。そんな人馬の思いが伝わるようなレースぶりだった。残念ながら、続く女王杯は
アドマイヤグルーヴの2着に敗れた。
今年の
府中牝馬Sは
クロコスミアを買いたい。春の
ヴィクトリアマイルで3着だったように、まだまだ元気。
札幌記念は7着も直線でスムーズさを欠いた。女同士のレースで、再び
ファイトを燃やしてくれるはずだ。
(文=スポーツニッポン・鈴木正)
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