1着馬にエリザベス女王杯(11/10・GI)の優先出走権が与えられるアイルランドトロフィー府中牝馬S(GII・東京芝1800m)に美浦から出走する6頭について、関係者のコメント。

■ジョディー(牝3・美浦・戸田博文)について、武藤雅騎手
「調教の動きが良く、状態は良さそうですね。放牧を挟んで体が大きくなっていますし、腹回りもしっかりしてきて、成長していると思います。今回はメンバーが強くなりますが、斤量が軽い分、自分の競馬がしやすそうなので楽しみにしています」

■ソウルスターリング(牝5・美浦・藤沢和雄)について、藤沢調教師
「今週(10/10)の追い切りは少しかかって時計が速くなってしまいましたが、休み明けですし、仕方ない面もあるでしょう。牧場から戻ってきてからじっくり乗り込んでいますし、良い感じになってきています。左回りのコースはこの馬には良いですし、どういう競馬をしてくれるか楽しみです。このレースをステップに秋は良いところを見せてほしいですね」

■ダノングレース(牝4・美浦・国枝栄)について、国枝調教師
「今週の追い切りは単走でしたが、だいぶできてきましたし、三浦騎手も良い動きだったと言っていました。前走は消化不良の競馬でしたが、今回は東京競馬場に替わりますし、終い伸びてくることができると思います。小柄ですがバネのある馬ですし、重賞でもやれる力はあると思います。体の方もキープできています」

■プリモシーン(牝4・美浦・木村哲也)について、木村調教師
「前走(中京記念・GIII・3着)は、1、2着馬(ともに52キロ)の斤量が軽かったことを考えると、厳しい条件の中でよく頑張ったと思います。前走後はノーザンファーム天栄に放牧に出して、こちらに戻ってきてからは状態を見ながら調整をしてきて、ここまで順調です。月曜日のレースということで、最終追い切りは金曜日(10/11)に行いました。古馬になって調教のフットワークは3歳の頃と違いますし、肉体的にしっかりしてきたのだと思います。東京の1800もこの馬には合っていますし、力は出せると思っています」

■フロンテアクイーン(牝6・美浦・国枝栄)について、国枝調教師
「前走(クイーンS・GIII・7着)は流れに乗れていたと思いますが、最後の伸びがもうひとつでしたね。今週(10/10)の追い切りは前にいた2頭が終いたれてしまいましたが、この馬自身の動きは合格点です。昨年のこのレースのメンバーは海外でも活躍しているように強かったですが、その中で2着になっていますし、去年なみの競馬を今年もしてほしいです」

■ペルソナリテ(牝6・美浦・相沢郁)について、相沢調教師
「前走(五稜郭S・3勝クラス・5着)は外枠だったこともあって前に壁を作るのに大変でしたが、2000mの距離でも脚をしっかり使えて良い内容のレースでした。前走後は放牧に出て牧場でも乗り込んできました。こちらに戻ってきてからも順調です。休みを挟んだことでテンションもさほど上がっていませんし、今週(10/10)の坂路での追い切りの動きも良かったです。格上挑戦になりますが、ジョッキーとの相性も良くて状態も良いので、楽しみにしています」

(取材・文：佐々木祥恵)