20日に京都競馬場で行われる
菊花賞(3歳・牡牝・GI・芝3000m)について血統・種牡馬別に検証していく。
過去10年で最多となる6回の馬券絡みが
ディープインパクト。次点で4回の
ステイゴールドが続き、3回が
キングカメハメハとなっている。
ディープインパクト産駒は「2-2-2-23」。18年
フィエールマン、16年
サトノダイヤモンドと2頭の勝ち馬を輩出しているが、17年は母の
父ディープインパクトの
キセキが制し、15年は
ディープインパクトの全兄にあたる
ブラックタイド産駒の
キタサンブラックが勝利するなど、近4年の勝ち馬はいずれも
ディープインパクトに所縁のある血統だ。今年は
サトノルークス、
メイショウテンゲン、
ワールドプレミアの3頭が出走予定。また、
ディープインパクトの孫世代となる
ザダル(父
トーセンラー)、
ナイママ(父
ダノンバラード)にも注目しておきたい。
ルーラーシップ産駒は「1-0-0-2」。17年
キセキは同産駒として初出走・初制覇を達成している。今年は
ヒシゲッコウと
ヴァンケドミンゴの2頭がスタンバイ。前者は半兄
ステルヴィオが18年
マイルチャンピオンシップを制しており、後者は全兄
サンリヴァルが18年
皐月賞で2着の実績を持つ。共にGIでも格負けしないポテンシャルを秘めている血統と言えそうだ。
ジャスタウェイ産駒は初出走となるが、上位人気と目される
ヴェロックスのほか、
カリボールが出走予定。
皐月賞2着、
日本ダービー3着とクラシックで惜敗の続く
ヴェロックスはSchwarze Kutteから続くドイツ牝系のSライン。これは01年
菊花賞を制した
マンハッタンカフェの牝系でもあり、最後の一冠に向けて期待が高まるのも当然か。
ハービンジャー産駒は「0-0-0-6」。昨年は展開にも恵まれず、1人気の
ブラストワンピース(4着)が結果を残せなかった。今年は
ニシノデイジーと
シフルマンが出走を予定しているが、前者は98年
菊花賞をレコードで制した
セイウンスカイの血を引く貴重な血統。西山牧場が紡いできた母系にロマンを感じる人も少なくないだろう。