三冠最後の1戦だが、先週の
秋華賞と同じく、春の上位馬がいない最終戦となった。そうなれば、
皐月賞、ダービーで先着を許した馬がいなくなった◎
ヴェロックスが浮上する。父
ジャスタウェイはマイラーとしてのイメージが強いものの、2000mの天皇賞に勝ち、
ジャパンカップ2着。
有馬記念でも差のない4着と健闘している。
母セルキスはドイツの
オークストライアル(芝2000m)優勝馬。その父はドイツの至宝モンズーン。
菊花賞は
ヴェロックスにとってベストの舞台ではないが、同世代の馬が相手ならば大きく点数を下げる必要もなさそうだ。
前走に引き続いて1枠1番を引き当てた○
ザダルは父
トーセンラーと同じく
セントライト記念から
菊花賞へのローテーションを選んだ。父は2011年の
菊花賞3着馬で、13年
天皇賞・春2着馬。
マイルチャンピオンシップに勝っていることからマイラーのイメージが強いものの京都コースに不可欠な瞬発力を武器としていた。
ザダルの
母シーザシーの父レモンドロップキッドは、米国版
菊花賞「
ベルモントS」の勝ち馬で2000年全米最優秀古牡馬。この馬も母系からスタミナを受け継いでいるはず。
スタミナ勝負になった際に浮上してきそうなのが▲
ホウオウサーベル。父は成長力とスタミナに富む
ハーツクライで、
紫苑Sに勝って
秋華賞で1番人気の支持を受けた
ビッシュの半弟。母の父は
ジャパンカップ優勝馬ランドを送ったドイツの名血
アカテナンゴで、距離延長は望むところだろう。
同じく夏競馬で長距離特別競走を勝って挑む
ヒシゲッコウや、
神戸新聞杯で勝った
サートゥルナーリアと同じ32秒3の末脚を繰り出した△
ワールドプレミア、
セントライト記念2着△
サトノルークス、好枠を引き当てた△
ニシノデイジーも抑えておきたい1頭だ。