2019門別
グランシャリオナイター開催も残り3週(9日間)。ここから先は、2歳馬を中心に多くの所属馬が
JRAや他地区での交流戦に挑むことになる。この週末も、2歳の
タイトルホルダー(盛岡・
ジュニアグランプリM1)
フジノロケットが5着と健闘を見せた。19日の
JRA東京「アイビーステークス」に続き、20日も盛岡芝1000mの「OROターフス
プリントM2」に3頭(
タイセイプライド、
メイショウブイダン=
田中淳司厩舎。
フィールザスマート=
村上正和厩舎)が、
JRA東京5Rの芝1400m「2歳1勝クラス」にダリル(
田中淳司厩舎)が出走する。
盛岡8R(発走16時05分)第9回OROターフス
プリントM2に挑む3頭のうち、
田中淳司厩舎の
タイセイプライド&
メイショウブイダンは共に一週前の坂路追いで好時計をマークしての参戦。
タイセイプライドは9月22日「
岩手県知事杯OROカップM1/芝1700m」にも挑み、直線伸び切れずの5着だったが、そこは過去4勝すべてが1400m以下というス
プリンター。今回の1000mの方が適性は高い。コースも2度目で慣れが見込めるだけに「前進あれど後退なし」の期待も高まる。
一方の
メイショウブイダンは今年8歳のベテランで、今春の門別転入後は8戦して5着(2回)が最高着順と衰えは隠せない印象も、全4勝を
JRAの芝1200mで挙げている完全な“ターフス
プリンター”だ。移籍後初の芝レースでの前進に期待が懸かる。
田中淳司師は9月に2週続けて盛岡の芝重賞(
ジュニアグランプリM1、
岩手県知事杯OROカップM1)に挑んだが「内寄りの馬場状態がかなり悪く、
ジュニアグランプリで内枠だったダリルは競馬にならなかった」。今回はできるだけ外めを引きたいと希望したが、
タイセイプライドは中枠の5枠6番。そして
メイショウブイダンは1枠1番でレースを迎えることとなった。実績からは2頭とも勝機十分のはずだが、発馬や道中のコース取りなどが勝敗を分けるポイントとなりそうだ。
フィールザスマートも今季8歳のベテランだが、デビュー41戦目でなんと初めての芝レース挑戦。今春の転入以降、重賞中心の参戦とはいえ最高着順がA1下特別の6着(8頭立て)ではさすがに厳しそうか。外枠(8枠13番)から揉まれない運びでの善戦に期待したい。
JRA東京5Rの2歳1勝クラス(芝1400m、発走12時15分)に挑むダリルは、前走盛岡
ジュニアグランプリM1(2番人気5着)の敗因が上記の通りコース状態の悪化に求められるなら、
JRA東京の芝に替わって巻き返しの期待が高まる。2走前
JRA札幌の2歳オープン特別「
すずらん賞/芝1200m」では、12番人気の低評価ながら優勝馬
ケープコッドから0秒8差(7着)の健闘を見せており、1勝クラスの今回は“健闘以上”の結果も期待したくなる。
田中淳司師によると、ダリルも一週前の坂路追いで好時計を叩き出しており「良い状態で挑めるので楽しみ」とのこと。2頭出しの盛岡ではなく、こちら東京に臨場予定だそうで、
ハッピーグリン(2018年
セントポーリア賞)以来となる東京コースでの勝利なるかに注目だ。
(文=ひだか応援隊)