「
天皇賞(秋)・G1」(27日、東京)
問答無用の末脚で危なげなく決めた牝馬三冠。世界的レコードで押し切ってみせたジャパンC。名馬は場所も気候も選ばないと、世界に知らしめた
ドバイターフ。G1・5連勝を含む7連勝。
アーモンドアイは、自らの走りで、強さとは何かを示し続け、多くのファンを魅了してきた。
しかし、春の
安田記念で連勝が止まった。致命的な不利を受けたことは確か。ただ、それさえもはね返してほしかったと、多くのファンが思ったに違いない。歴史に残る優駿とは、かくあるべし。秋初戦、歴戦の好メンバーが相手、それでも連敗だけは許されない。
国枝師もそんなことは百も承知。17日の1週前追いにはルメールが駆けつけ、在厩馬で最も格上のオープン馬2頭を併走馬にあてがい、美浦Wで3頭併せ。それでも、楽な手応えのまま悠々と最先着。「合格じゃないか。ドッシリして余裕がある。馬体もちょうどいい感じ」。いつも通り、ひょうひょうとした指揮官の様子が、順調さを物語っている。
ルメールもこの馬の力を信じている。「4歳牝馬にとっては時に難しい時期だけど、
アーモンドアイは慌てていない。自信はあるよ」。初対戦となる3歳馬
サートゥルナーリアなど、G1馬が多数そろって見かけは群雄割拠。ただ、実際は“1強”だということを、結果で示してみせる。
提供:デイリースポーツ