30日、
船橋競馬場で行われた第65回
平和賞(2歳・重賞・ダ1600m・1着賞金1300万円)は、好位でレースを進めた
吉原寛人騎手騎乗の4番人気
ヴァケーション(牡2、川崎・
高月賢一厩舎)が、直線で先頭に立って後続を突き放し、後方から差し脚を伸ばした2番人気
マンガン(牡2、川崎・
田島寿一厩舎)に2.1/2馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分42秒8(不良)。
【
吉原寛人騎手のコメント】
「返し馬に乗った時、聞いたとおり従順でいい馬だなあと思いました。あまりもまれたことがなかったので、そういう競馬になったらどうかなと思ったんですが、3番手で砂を被らない位置で進められたので安心して乗っていました。3〜4コーナーで吉村君が仕掛けて行ったときに、馬が勝手に反応するくらい手応えが良かったので、後ろからよっぽどすごい脚で来られない限り大丈夫だと思いました。
騎手の思うとおりに動く操作性のいい馬で、フットワークが素軽く器用です。ものすごく可能性に溢れた馬で、これから大きいレースを取ってくれると思います」
【
高月賢一調教師のコメント】
「今川崎競馬は(多摩川の氾濫で)小向の調教馬場が使えないため、本場に連れて行って調教をしているので不安だったんですが、この馬の精神の強さには脱帽しています。
少し出遅れ気味だったので心配したんですけど、吉原君の好騎乗で勝てたと思います。3番手の外、ちょうどいいところだと私は思いました。直線はセーフティリードがありましたので、何とか勝てるかなと思ってました。
(2週連続の重賞勝利については)いつも言ってるんですが、私は何もしていなくて、スタッフや馬主さん、騎手の皆さんに感謝しています。(先週
鎌倉記念勝ちの
インペリシャブルと)どちらかを
全日本2歳優駿に出したいと思っています。川崎代表として」
(取材:高橋正和、編集:netkeiba)