11月2日ローズヒルガーデンズ競馬場で、今年から新設された超高額賞金レース、ザ・
ゴールデンイーグル(芝1500m・4歳限定)が開催された。
その総賞金は750万豪ドルで「国家を止めるレース」
メルボルンCにも負けない賞金額となり、またその賞金の10%が各出走馬のオーナーが指定した慈善事業団体に寄付されるというシステムだ。
その記念すべき第一回ザ・
ゴールデンイーグルの覇者となったのはコルディング。
内ラチ沿いで脚を溜めるも、直線では完全に行き場を無くして万事休すかと思われたが、鞍上のG.ボスが馬群を縫うようにして導き、残り40mで見事に
サンライトを捉えた。
コルディングは見事に記念すべきザ・
ゴールデンイーグル初代王者となり、優勝賞金の410万豪ドルを獲得。また、その賞金の10%である41万豪ドルが、レース中の事故などで不幸に見舞われた騎手を助ける事業「ナショナル・ジョッキー・
トラスト」へ寄付される事となる。
C.ウォラー調教師は「直線では行き場を失って諦めかけたが、ジョッキーが馬を動かしてくれた。本当に素晴らしい勝利です。来年はザ・
ゴールデンイーグルには出走出来ないが、
コックスプレートや
クイーンエリザベスSに出走出来れば」とコメント。
惜しくも2着に破れたのは
サンライト、それでも150万豪ドルの賞金を手にし、その10%の15万豪ドルが認知症患者を助ける「ディメンシア・オーストラリア」へ寄付される。
(取材:川上鉱介)