「京王杯2歳S・G2」(2日、東京)
1番人気の
タイセイビジョンがゴール前で抜け出してV。函館2歳Sで2着に敗れたうっぷんを晴らし、従来のタイムを0秒4更新する、1分20秒8の2歳コースレコードで重賞初制覇を達成した。
課題のスタートは出た。ルメールは「スタートは良かったけど、少し掛かってコントロールが難しかった」と苦笑い。序盤は後方3番手。猛然と行きたがる相棒に、グッと手綱を引いて懸命になだめるシーン。「3、4角では
リラックスできたし、その分、最後にいい脚を使ってくれましたね」。直線は上がり最速となる3F33秒5の末脚を繰り出し、逃げ粘る
ビアンフェを難なくかわし去った。
函館2歳Sでは、小回りの1200メートル戦に対応し切れなかった。西村師は「ルメールが“直線が長く、距離もあった方がいい”と言ったので、ここを目標に調整した」と出走の経緯を説明。その采配がズバリと当たった。さらに夏場の休養もプラスに働いた。「しっかり走れる体になってきたので、これだけのタイムで走れたね」と成長をアピール。確実に進化も遂げている。
次走については「オーナーと相談して、決めたいと思います」と明言は避けたが、さらなる飛躍を期待させる勝ちっぷりだったことは間違いない。
提供:デイリースポーツ