「
アルゼンチン共和国杯・G2」(3日、東京)
昨年2着の雪辱を果たす会心の騎乗に、
ムイトオブリガードの上で、横山典が右腕を突き上げた。
ゲート内でうるさいところを見せていたが、スタートは無事にクリア。周囲の出方を見ながら、じわりと先行してインの3番手に収まった。角田師をして「完璧」と言わしめた好ポジションで、道中はじっと我慢。
オジュウチョウサンがつくるゆったりとした流れの中で、じっくりと脚をため込んだ。迎えた直線。鞍上が懸命に右ムチを振るって馬を鼓舞すると、力強く末脚を伸ばして、重賞初Vのゴールを駆け抜けた。
「イメージ通りでしたね」。殊勲の鞍上は
ニンマリだ。「1頭になるとふわふわするところがあったけど、結構、一生懸命走ってくれた」と相棒の奮闘をねぎらった。「我が強いところがあって、乗り手の指示に反抗する面があったけど、厩務員さんがうまくなだめてくれて、きょうは乗っていて楽でした」と、精神面の成長を勝因のひとつに挙げた。
角田師は「何ともなければジャパンC(24日・東京)に向かおうと思います」と明言。「休み明けでも仕上げてきたけど、次に向けてさらに上を目指して行きたいですね」と3週間後の大舞台へ向けて、もう一段階上の仕上げを施す構えだ。7度目の重賞挑戦で手にした勲章を引っ提げ、頂上決戦に挑む。
提供:デイリースポーツ