エイダン・オブライエンが管理するG1・2勝馬テンソヴリンズ(牡3、父ノーネイネヴァー)の、現役引退が発表された。
10月19日にオーストラリアの
ロイヤルランドウィックで行われたG1ジエヴェレスト(芝1200m)に出走して12着に敗れた後、11月9日にフレ
ミントンで行われるG1VRCクラシック(芝1200m)が次走と発表されていた同馬だが、結局オーストラリア遠征を1戦のみで切り上げ、帰国して来春の種牡馬入りに備えることになったものだ。
G3ペ
ネロープ賞(芝2100m)4着馬シーキングソラスの4番仔で、17年のタタソールズ・オクトバーセール・ブック2に上場されたところ、
クールモアの代理人に20万ギニー(当時のレートで約3198万円)で購買されたテンソヴリンズ。
2歳時は3戦し、G1ミドルパークS(芝6F)を含む無傷の3連勝をマーク。3歳緒戦となったG1英二千ギニー(芝8F)で1番人気に裏切り5着に敗れると、以降は短距離路線に専念。7月にニューマーケットのG1
ジュライC(芝6F)を制し、2度目のG1制覇を果たしていた。
G1ミドルパークSの勝ち時計1分10秒04はレース史上第3位の好タイムで、G1
ジュライCの勝ち時計1分9秒31はレース史上第2位の好タイムと、抜群のスピードを見せた同馬は、父も繋養されているアイルランドの
クールモアスタッドで供用予定。種付け料などは、近々発表されることになっている。
(文:合田直弘)