昨年、
エリザベス女王杯を制した
リスグラシューに続き、矢作厩舎は今年は無敗の
オークス馬・
ラヴズオンリーユーを出走させます。
同レースの連覇がかかっていますが、そのあたりはあまり矢作師は意識していないようですね。むしろ、もっと意識を高く持っているように感じます。
「連覇はあまり意識していませんけれども、やはりこれから
ラヴズオンリーユーも古馬になって
リスグラシューのような存在になれる器だと思ってますし、その
ステップとしてこのレースを勝てたらいいな、と思っています。(現状よりも)もっともっと上を見ているので、そういう走りを期待しています」
秋華賞は回避し、今回が休み明け初戦となりますが、そのあたりは心配しなくて良さそうですよ。
「早めに栗東に戻ってきましたし、順調にきています。カイバ食いも春より安定していますし、精神的にもどっしりしてきましたね」と担当の吉田助手もかなり自信を持っていました。
過去10年、
オークスから
エリザベス女王杯へ直行したローテーションでの勝ち馬はいませんが、そういったデータによる不安を一掃しそうな出来の良さとポテンシャルの高さを感じさせます。
馬体は20キロほど増えての出走になるようですが「春からの成長分。ひとまわり大きくなって、いい筋肉がついた」(矢作師)ということですから、この点は心配いらないでしょう。一週前追い切りでビッシリ追われ、最終追い切りでは馬なりでサラッと。今回は、予定どおりの万全の仕上げで挑みます。
(取材・文:花岡貴子)