東京競馬を締めくくる大一番ではあるが、今年は年内のGI勝ち馬がゼロというメンバー構成。未だGI勝ちの無い馬にも十分にチャンスがあるだろう。
1.軽い斤量の馬有利
過去10年で、斤量53kg、つまり3歳牝馬の成績は[2-1-1-7]で複勝率36.4%と上々。3歳牡馬と4歳以上牝馬の55kgも[5-2-1-21]で複勝率27.6%とまずまず。対して、4歳以上牡馬の57kgは[3-7-8-112]で複勝率13.8%となっている。
2.前走4着以内
過去10年、前走4着以内だった馬が[9-7-6-70]で複勝率23.9%と上々。対して、前走5着以下だった馬は[1-3-4-70]で複勝率10.3%しかない。前走5着以下だった馬は巻き返してきても、2〜3着までというケースが多い。
3.内前決着
今年東京芝2400mで行われた20レース中(未勝利以下除く)、4角10番手以下の馬が差し切り勝ちを収めたのは2例のみ。ここ4年は大体同じような傾向で、差し・追い込みはあまり決まらなくなっている。
ジャパンCも例に漏れず、昨年は中団より前で立ち回り4角でラチ沿いを通った馬のワン
ツースリー、一昨年は好位のインで脚を溜めていた
シュヴァルグランの差し切り勝ち、3年前は
キタサンブラックの逃げ切りと、中団より前でロスなく立ち回った馬が好走するレースとなっている。
カレンブーケドールに期待したい。3走前の
オークスは比較的中緩みの少ないタフな展開の中、好位追走からまんまと押し切らんかといった好内容で2着。過去に類のない高速馬場だったという点を踏まえても、近年3歳で
ジャパンCを好走した牝馬の
オークスの内容と比べてレベルの高さは遜色のないものであり、ここで通用する素地は十分にあると見る。また、上に述べたように近年の
ジャパンCは好位で立ち回る馬に有利なレースとなってきており、この馬の器用さは大きなアドバンテージだ。