ジャパンC(GI・東京芝2400m)に出走する
レイデオロ(牡5・美浦・
藤沢和雄)が、今回初コンビとなるウィ
リアム・ビュイック騎手を背にウッドチップコースで僚馬の
ゴーフォザサミット(牡4・OP)と併せて最終追い切りを行った。追い切りを終えた藤沢調教師とビュイック騎手が、共同記者会見に臨んだ。
(今朝の追い切りについて)
ここ何戦かはあまり良い結果ではなかったのですけど、今回帰ってきてからは久しぶりに良い状態です。先週も随分動きが良かったですし、今日は時計は速くはなかったですが、ゴール前だけ併せるという予定で気合いも入って良さそうな感じでした。
(レースに向けて状態も上がってきた?)
はい、そう思っています。
(ビュイック騎手とは何か話をした?)
コンディションは良さそうだと話していました。
(前走の
オールカマー・GII・4着を振り返って)
もう少し良い結果になると思っていたのですけど、ゴール前にちょっと手応え良くなくて残念でした。
(久々というのもあった?)
ドバイであまり良い競馬ではなくて、その後の宝塚も続けて良くない結果だったので、その影響かなと思っていました。
(
オールカマーから2か月間があいたが、その間は?)
レース後は牧場に帰って疲れを取ってということだったのですが、涼しくなってから体調は良くなってきたという話は聞いていました。こちらに来て1か月経つのですけど、そのような状態だったと思います。
(この時期は成績が良いが、涼しさも好調の要因?)
もしかするとそうかもしれないですね。
(
オールカマーと比べると全体的な状態も変わってきている?)
はい、そう思っています。
(東京2400mは力が出せる舞台?)
東京競馬場はデビューした場所でもありますし、ずっと成績も良かったので、今回も何とか頑張ってもらいたいと思います。
(JCは一昨年2着だったが、その時と比べると?)
今回は随分馬が逞しくなって良くなっていると思います。
(鞍上にビュイック騎手を迎えて、どんな競馬を期待したい?)
東京の2400mは直線も長くてそんなに難しくないので、(ビュイック騎手には)自信を持って乗ってもらいたいと思いますし、言い訳のできないコースなので何とか頑張ってもらいたいです。
(2004年に
ゼンノロブロイでこのレースを勝っているが、今年の期待のほどは?)
レイデオロは2歳のうちから随分頑張ってくれた馬で、ダービーも天皇賞も勝たせてもらったので、何とかこの舞台でまた頑張ってもらいたいです。
(最後にファンにメッセージを)
長い間応援してもらっている馬で、(現役は)今年いっぱいになると思いますが、良い状態で来ていますし、頑張ってほしいと思っています。
以下、ビュイック騎手
(今朝の追い切りで乗った感触は?)
今日はすごくハツラツとした動きで、僕の指示に対するリアクションもすごく鋭くて、非常に良い感触を得ています。
(藤沢師からどんな指示が?)
馬のコンディションについてと、馬が非常に仕上がっているので(追い切りでの)乗り方は僕に任せると言ってくださいました。僕も手応えを感じるように乗りました。
(状態は良いという感触で?)
レイデオロは元々強い馬だということは良く知っています。ダービーや
天皇賞(秋)でも勝っていますし、
有馬記念でも2着と素晴らしい成績を挙げていますので、今回も期待できると思います。
(この馬に騎乗が決まった時の心境は?)
レイデオロの騎乗が決まった時はとても興奮しました。
ジャパンCは勝ったことのないレースですし、このような良い馬に乗って勝つ可能性があるということで、すごくワクワクしています。もちろん勝つのはすごく難しいことだと思うのですが、十分に可能性を秘めた馬だと思っています。
(昨年
マイルCSで日本のGIを初めて勝ったが、日本のGIレースの印象は?)
今まで何回か日本に来ているのですが、これまではGIレースは勝ったことがなかったので、昨年の
マイルCSは僕にとってすごく大切なレースになりました。日本の競馬ファンの皆様の応援がとてもすごいので、これからももっともっとGIを勝ちたいと思っています。
(
レイデオロのストロングポイントは?)
この馬の強味は加速力だと思っています。東京コースも合っていますし、2400mという距離も彼にとってもすごく合っていると思います。GIに向けて素晴らしい状態で来ていますね。
(最後に意気込みを)
ジャパンCは世界的にも有名なレースなので、勝てるように頑張りたいですし、ベストを尽くしたいと思います。
(取材・文:佐々木祥恵)