今回は、
ジャパンCについて馬体面や馬場などから考察したいと思います。東京の芝2400mで行われますが、出走を予定している有力馬は基本的にこのコースへの実績や適性がある馬ばかりですし、あえて触れる必要はないでしょう。カギとなるのは馬場と枠です。
例年、
ジャパンCは内枠や先行馬が有利になることが多いですが、今年は雨模様で道悪が予想されますから、同じような馬場状態だった2014年と近い傾向になりそうです。このあたりは、
ジャパンCまでのレースをしっかりと観察してもらえればと思います。
馬場状態についてですが、先週の競馬を見ると良馬場でもある程度の時計がかかって、パワーやスタミナが要る印象。道悪になりそうな今週は、さらにその傾向が顕著になりそうです。このような傾向を踏まえて、有利になりそうな馬を挙げて分析していきましょう。
まず取り上げたいのが
スワーヴリチャード。スタミナ豊富な
ハーツクライ産駒で、パワーもあるので道悪は問題ありません。むしろ、それほど速い脚がないだけにプラスといっても良いでしょう。前走時はまだ筋肉に張りがなく、本来の状態ではありませんでしたが、一度使われてグンと馬体に張りが出て厚みを感じさせるので、状態は確実に良くなっています。
右手前で強い馬なので左回りで広い東京コースはピッタリですし、枠順も良いところを引けました。昨年も天皇賞10着から
ジャパンCでは3着と前進したように、大きく変わるタイプの馬。馬場を考えれば昨年以上にやれそうです。
今春の
目黒記念でレコード勝ちしている
ルックトゥワイスは、時計の速い馬場に実績がある馬ですが、スタミナ豊富で
ステイゴールド産駒という点からも今の馬場はこなせると思います。前走時はまだ体に張りがなく、仕上げも緩い状態でしたが、使われた今回は一変。
グンとトモに実が入って無駄肉が削げ落ちてきました。毛ヅヤも一変していますし、皮膚も薄く見せています。条件への適性も高いですし、このメンバーに入っても十分戦えると思います。
最後に取り上げたいのが
ダンビュライト。かなり馬場の悪かった新馬戦で圧勝していますし、極悪馬場での
菊花賞でも5着。まだ完成していなかったことを考えると十分でしょう。道悪については、かなり高い適性を感じさせます。
前走時も良い仕上がりだと思いましたが、使われた今回はトモの張りが違ってきましたし、立ち姿の力強さも格段に増しました。音無厩舎らしく腹袋がしっかりしてきましたし、スタミナも感じさせます。前に行ける脚質も有利になりそうで、ここは好走できる可能性が高いと思います。
前記の馬たちが現時点で考えられる馬場に合っていそうです。現時点では適性が高く、人気面でも妙味がありそうな
ダンビュライトが穴馬となりそうです。結論は、今週の馬場状態なども含めて『
ウマい馬券』で結論を出したいと思います。
(文=古澤秀和)
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