11月23日にバララット競馬場にて行われたリステッド・バララットCに日本から遠征中の
スズカデヴィアスが出走した。
同馬は好スタートからスムーズに5番手に付け、直線では先頭をうかがう様子も見せたが直線は伸びを欠き16頭中の10着に沈み、レース後の獣医検査で喉の異常が見つかった。
勝ったのは地元バララット競馬場所属のキウィア、昨年に続く優勝でバララットC連覇となった。
スズカデヴィアスの遠征に帯同した橋田宜長助手は「無理せずに好位のポジションで進めることができ、道中もリズム良く走っていたので、期待感を持って直線を迎えていましたが、最後で伸びを欠いてしまいました。
レース後、内視鏡の検査を行ったところ、喉頭蓋
エントラップメントが判明しました。実際レース後の息の入りがいつもより良くなかったことも踏まえると、直線失速してしまったのはその影響があったと思います。
調教ではその予兆は感じられず、前走と変わらず良いコンディションで送り出せたと感じていたのですが、遠征での環境の変化が疾患に影響したかも含めて、明日月曜日に改めて検査を行って、現地の獣医と話し合う予定です」とコメント。
スズカデヴィアス陣営は今後も現地に滞在して治療を行い、同馬の経過を見ながらオーストラリアでの遠征続行も検討している。
(取材:川上鉱介)