下半期のダート中距離の大一番は
JBCクラシックから
チャンピオンズC、
東京大賞典という流れ。しかし、
JBCクラシックの勝ち馬が
チャンピオンズCを制した例は過去5年なく、前身の
ジャパンカップダートの時代の
ヴァーミリアン(07年)まで遡る。地方コース含め、他場の序列が通用しにくい難易度の高いレースだ。
1.
サンデーサイレンスの血
過去5年で3着以内となった延べ15頭中、
サンデーサイレンスの血を持たなかったのは、
ホッコータルマエと
テイエムジンソクと
アスカノロマンのみ。また、昨年は
ネオユニヴァース産駒の
ウェスタールンドが8番人気で2着、
ディープインパクト産駒の
アンジュデジールが9番人気で4着、15年は
スズカマンボ産駒の
サンビスタが12番人気1着など、
サンデーサイレンス系の父を持つ馬が穴で上位に食い込んできている。
2.ロスなく立ち回れるか
15年の覇者
サンビスタは馬群の内目を抜け出してきての勝利。また、そのレースで外を回して3着した
サウンドトゥルーは、翌年内目をロスなく立ち回って1着した。昨年も、
ウェスタールンドの2着はラチ沿いを追い込んでのもの。外を回す大味な競馬では中々通用しにくい。
3.より長い距離での実績
アップダウンが激しいコースで道中緩みの少ないタフな展開になることから、スタミナが高いレベルで要求される。過去5年で3着以内に入った延べ15頭中、
テイエムジンソクを除く14頭には以前に2000m以上のダート重賞で3着以内に入った経験があった。
ウェスタールンドは休み明けの
みやこSで3着。先着を許した2頭は道中離れた後方を追走していたことからしても、中団後ろから早めに動いて行っての3着は負けて強しの内容だった。昨年は最内をロスなく突く好騎乗もあっての2着だが、それでも上がり3F34秒4というタイムは並みの馬に出せるものではない。今年も好走を期待したい。