「チャンピオンズC・G1」(12月1日、中京)
その粗削りなレースぶりから、若駒時代は“怪物級”とも言われた
サトノティターンが、6歳となった今年3月のマーチSで重賞初制覇。遅ればせながら、その“怪物級”がようやく目を覚ましてきた。となれば、初めてのG1舞台でも臆することはない。中京ダートは初めてだが、ダート左回りは7戦5勝、2着1回と舞台設定もいい。大暴れを期待できる時がやってきた。
“怪物級”から真の“怪物”へ-570キロを超える巨漢馬
サトノティターンが一気にダート界の頂点を狙う。
新馬戦Vから約10カ月ぶりの実戦となった2戦目の東京ダート2100メートル戦。直線で逃げ馬をかわして先頭に立った途端、大きく外ラチ付近まで逸走。さらに内、また外へと逃避しながら2馬身半差V。荒々しいレースぶりの中に、とてつもない素質を感じさせた。
あれから2年半。6歳ながらキャリアはまだ12戦。うち6勝を上げているが、その中で今年3勝をマーク。マーチSでは重賞初Vも決め、ようやく軌道に乗った感がある。森助手も「生まれが遅く、デビューは遅れましたが、ここにきて安定してきて力を出せるようになってきました。1頭になると集中力を欠いてしまう不安がありましたけど、3、4歳の頃と比べたら良くなってきています」と充実ぶりを実感する。
1週前リハには名手ムーアが騎乗し、美浦Wの併せ馬で6F81秒1-12秒5。「併せた相手(
ブレステイキング=4歳オープン=に1馬身遅れ)に手応えでは劣っていたけど、相手は(ケイコで)動く馬ですし、時計的には予定通り。ジョッキーにも特徴を分かってもらえた。負荷を掛けたことで馬もピリッとして、あらかた態勢は整った感じ」と仕上がりには自信を見せる。
ようやく目を覚ました“怪物級”が、ここ一番で本領を発揮しても驚けない。
提供:デイリースポーツ