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ワーケア、ブラックホール「今年の2歳牡馬は近年まれな最強レベル」/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2019年11月28日(木) 18時05分
 ジャパンC当該週たる先週美浦で、手塚厩舎の森信次郎厩務員が当方にくしくもこう語りかけてきた。

「今年はハーツクライの年かと思ったけど、やっぱりディープインパクトは一目置かざるを得ないかな。さあ、今週のハーツ産駒はどうだろう」

 これがJC(ハーツ産駒スワーヴリチャードがV、2、3、4着はディープ産駒)の話なら素晴らしい馬券のヒントだったろうが、残念ながら(?)彼が注目したのは土曜のGIII京都2歳S。2連勝中のハーツ産駒マイラプソディだった。

ハーツクライ産駒の一番の魅力は古馬になってからの伸びシロ。俺が担当するハーツ産駒のワーケアも馬体的にはまだこれからって感じだから、連勝していることに今は意味があると思うんだ。その点でもマイラプソディが3連勝を飾れば、かなり奥があるということになる」(同厩務員)

 結果はご存じの通り、圧巻の3連勝。朝日杯FS(12月15日=阪神芝外1600メートル)で1番人気が予想される2戦2勝のハーツ産駒サリオスに負けじと、無敗街道を突き進んだわけだが…。

 一方で他陣営が最も脅威に感じている2歳馬は、「一目置かざるを得ない」ディープ産駒=コントレイルのほうかもしれない。前走・東京スポーツ杯2歳SのV時計=1分44秒5は、GII毎日王冠とわずか0秒1差の驚異的レコードだったのだから。

「もし東スポ杯に出ていたら、2着も怪しかったかもしれません。それほど完成度の高い馬とホープフルS(12月28日=中山芝内2000メートル)で戦わなきゃいけないですから楽じゃないですよ。とはいえ、僕は負けて乗せ続けてもらえるジョッキーじゃない。何とか突破口を見いださないと」

 同じく先週の美浦でこう語ったのは札幌2歳S優勝馬ブラックホールの主戦・石川裕紀人。前出の森厩務員は「今年の2歳牡馬は次から次へとすごい馬が出てくる。近年まれな最強レベルかも」と語ったが、まさに群雄割拠の様相を呈しよう。

 一方で国枝厩舎の鈴木勝美助手は現況をこう分析してみせた。

「確かにすごい馬が出てくるけど、大事なのはいかにいい状態でダービーに送り出せるかじゃないかな。3歳春を境に牡馬は如実に変わってくるんだから。ウチの厩舎に目立つ2歳がいないのも、先を見て仕上げているため。勝負はこれからさ」

 先のワーケアも、ブラックホールも今週美浦に帰厩してホープフルSで打倒コントレイルを目指す形。当方も焦らずにじっくりと関東2頭の成長を見守りたい。

(美浦の宴会野郎・山村隆司)

東京スポーツ

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