無敗で5連勝中の
クリソベリル。ここが初の古馬との対決となりますね。
「
チャンピオンズCが今までと違うのは、メンバーが強い。“そのうち負けるのだろうな”と思いながらこのレースを迎えていますが、今回かなと思っています。
ここ5回、ずっと離して勝っていますよね。それは確かに強いと思うんですよ。新馬、500万が特にね。追ってないことも、ステッキがほとんど入っていないレースもありますし。かなり強いとは思いますけれども、レースの展開とか考えたときに強い馬が勝つとは限らないのが競馬ですからね。そういったところに不安があるんですよね。能力は通用すると思います」と音無師。
クリソベリルの能力の高さを十分に理解しているけれども、競馬はそうかんたんなものではない、と用心しているサマがヒシヒシと伝わります。
チャンピオンズCに向けて、レースの約1か月前にトレセンに戻ってきました。その時の馬体重は560キロ。前走の
日本テレビ盃が539キロでしたから、約20キロ増でした。
「数字は約20キロ増と大きいですが、いつも成長していくたびにどんどん良くなっている印象です。馬の成長は一部分だけが大きく増えることが多く、時間をかけて全体の
バランスがとれてくることが多いんですが、
クリソベリルの場合はいつも全体的に
バランス良く大きくなっています。しかも、その時の成長にあわせて競馬で走るから無理がないんです」
と担当の濱田助手。ほんと理想的な成長をしているそうですよ。
「特に最近では芝でも通用するんじゃないか?と思わせる弾むようなフットワークをみせています。まだまだ伸びしろはありますね。相手は強くなりますが、
クリソベリルの競馬をしてくれたらと思っています」(濱田助手)
ちなみに取材時は少し長くなった前髪を編んでいましたよ。可愛い!
(取材・文:花岡貴子)